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キャディとの約束

『明日をちょっぴりがんばれる48の物語』(西沢泰生著 青春文庫)を読みました。  第7話『無名のプロゴルファーがキャディと交わした約束』から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①フィジー出身のインド系プロゴルファー、ビジェイ・シン選手。  2004年に世界ランキング1位になり、その翌年には「世界ゴルフ殿堂入り」も果たしている、世界でも指折りの名選手です。

②しかし、このシン選手、プロデビューしたあと、はじめはまったく活躍ができず、世界のメジャー大会どころか、日本のプロゴルフツアーに参加しても、パッとした成績を残せませんでした。

③そんな彼が、世界の一流プレーヤーの仲間入りができた理由。  その理由について、シン選手自身はこう言っているのです。  「私が一流選手になれた理由は、キャディとある約束をしてそれを守ったから。  そのたった1つしか思い浮かばない」  いったい、その「キャディとのたった1つの約束」とは、どんなものだったのでしょう?

④プロゴルファーというのは、その日のプレーが終わっても、たいがいの選手はすぐにはシャワー室へ行かず、ゴルフ場内にある「パットの練習グリーン」へ行って、当日のプレーを思い返しながら「パットの練習」を繰り返してからグリーンをあとにするのだそうです。

⑤もちろん、シン選手も、よほどのことがないかぎり、他のプレーヤーに混じって、パットの練習をしてからゴルフ場をあとにしていました。  シン選手がキャディと交わした、「自分を一流プレーヤーへ成長させてくれた唯一の理由」となった約束とは、次のようなものでした。

⑥「いつも、その日の練習グリーンを最後に立ち去るプロゴルファーになる」

⑦そうです。  必ず、「最後の1人になるまで練習を続ける」というのが、キャディとの約束。  シン選手は、その約束を実直に守って、いつもいつも、最後の1人になるまでパットの練習をしていたら、いつの間にか、世界のトッププレーヤーになっていたというわけです。』

稽古というのは質と量の2つの面から成り立ちます。  城西の空手は、常に創意工夫することによって質を高めることに重点を置いています。

しかし、今週の朝練でも話しましたが、貯金のように、稽古の量(特にスタミナトレーニング)を積んでおくことも、トップに立つための絶対条件です。  対戦相手に、フィジカルの3要素(技・パワー・スタミナ)でまさり、なおかつ、稽古の質と量でまさっていれば、絶対に負けるわけがありません。

11月の全日本大会を考えると、涼しくなってくる9月の稽古量が勝負です。  みんな、たのむよ~(笑)

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達人

リオ五輪が終わりました。  寝不足になりがちでしたが、終わってみると若干「五輪ロス」気味です。  

ところで、馬術競技の障害飛越個人で、58歳のニック・スケルトン選手(英国)が馬術史上最年長の金メダルに輝きました。  1988年のソウル五輪に初出場し、7度目の五輪で初めて個人の金メダルを獲得しました(団体では12年ロンドン五輪で金)。

極真でも、今年の第33回ウェイト制大会・軽量級で40歳の福井裕樹選手が準優勝しましたが、一般的には20代の入賞者が多いようです。  武道を志すものとして、年を取れば取るほど強くなることが理想ですが、現実的にはそう簡単ではありません。

しかし、武道の歴史を見ると、晩年において驚異的な強さを見せた、いわゆる「達人」と呼ばれる人が何人かいました。  いくつかの例を紹介します。

①白井亨・・・勝海舟(1823年生まれ)は、40歳年長の白井亨(1783年生まれ)に手ほどきを受けたことがあったそうです。  勝はその白井亨について、こんなふうに言っています。

「あの人の剣法は、大袈裟にいうなら、一種の神通力とでもいうのか、その白刃をひっさげて武の場に立つと、凛然、神然、犯すことの到底できぬ神気というか、そういうものが刀尖よりほとばしり、本当に不可思議の感じに打たれた。  私どもは、とても、その真正面には立てないほどであった」(『精選日本剣客事典』杉田幸三著 光文社文庫)

②寺田五右衛門・・・その白井亨も、29歳の時、38歳年長の寺田五右衛門(1745年生まれ)と立ち会いました。

「木刀を手にして相対した白井は、まずまっすぐに進み、寺田の身体、肺、肝を狙った。  しかし、寺田はゆったりとしてこれに対応ぜず、木刀を頭上に構えて白井の全身をその気で包んだ。  すると、白井の全身は縮み上がり、手足の場所も分からぬようになり、全身に汗を流し、夢のなかにいるような感覚になっていった。」(『神技の系譜』甲野善紀著 日貿出版社)

③王郷斎・・・柔道5段の澤井健一先生(1931年生まれ・太気拳創始者)が32歳の時、27歳年長の王郷斎先生(1886年生まれ・意拳創始者)の両手首をつかんだら、瞬間的に4~5メートル飛ばされ、壁にぶつけられたそうです。  

縁あって澤井先生に当時の城西支部・代田橋道場で何度か稽古を付けていただきました。  稽古後、私の自宅で食事の際、たびたび王郷斎先生の話を、内弟子だった大西靖人とともに聞かせていただいたことを思い出します。

一度、沢井先生が私の娘に大きな動物のぬいぐるみを持ってこられたことがありました。  まだ小さかった娘が、迫力のある澤井先生を見て、突然泣き出してしまったのにはまいりました(笑)

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頭がいい

日常的に毎日十人以上のかたのブログを読ませてもらっています。  多くの場合、そのかたの「日常生活の報告」や「さまざまなニュースに関する意見」をブログの形で発信されています。

ところが私のブログは、「日常的に目にした活字(新聞・ネット・書籍など)内容のメモ」がほとんどです。  ですから、2007年9月3日開設当初のブログのタイトルは『今日の一言』でしたが、2009年2月10日より『私の備忘録』に変えました。

1.今朝の朝日新聞朝刊の連載小説『春に散る』(沢木耕太郎)より抜粋し、番号を付けて紹介します。  ボクシングジムへの入門を考えている広岡に対してジム会長の真田が面接する場面です。

『真田はそう言ってから、急に質問の方向を変えて言った。  「君は頭がいいですか」

あまりにも唐突な質問で、どう答えたらいいか広岡にはわからなかった。  「学校の成績はあまりいい方ではありません」

(真田)「成績なんかはどうでもいいんです。  重要なのは、頭がいいかどうかです」

(広岡)「わかりません」

(真田)「考えてごらんなさい」

しばらく黙って考えてみた。  だが、そんなことはわからなかった。  そもそも頭がいいかどうかなどということは他人が評価することなのではないのだろうか。

(広岡)「そんなこと自分でわかるものなんでしょうか」

(真田)「頭がいいか悪いかを判断するのは簡単なことです。  ポイントはその人に考える習慣があるかどうかです。  逆に言えば、考える習慣を持っている人を頭のいい人と言うんです」

(広岡)「…………」

(真田)「天才的なスポーツ選手というのは無限に考える力を持っている人です。  ただ、そのプロセスを言語化できない人もいます。  だから、一見すると、愚かなようにしか思えない。  しかし、秀(すぐ)れたスポーツ選手は、練習のときにも、試合のときにも、すごいスピードで頭を働かせているんです」』


2.吉崎達彦さんのブログ『かんべえの不規則発言』の9月25日分は北方領土に対する日本政府の対応について書かれたものでした。  内容は割愛しますが、そのまとめの文章は是非『私の備忘録』に残しておきたいものだったので紹介します。

『理想は高く、期待値は低く、時間軸は長く。  いい仕事をする時は、そういうマインドセットが大事なんじゃないかと思います。』


3.城西の指導員や同好会のメンバーが書いている『極真空手 東京城西支部の日記帳』も面白いのでご覧になってください。  最近私が気に入っているのはファブが書いている英文のブログです。  今朝開いたら、ICU(国際基督教大学)同好会のブログも英文でした。  『スピードラーニング』じゃないですが、『読み流す英語教材』になりますね(笑)

今日・明日は自宅でノンビリです。  良い週末を!

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