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I.K.O.セミコンタクトルール2018全国交流大会

昨日は大阪で「I.K.O.セミコンタクトルール2018全国交流大会」が開催され、城西から6人の選手が参加しました。  以下は入賞した選手についてのコメントです。

①奥寺勇輝(18歳~34歳男子-70㎏級・優勝)・・・素質・組手のタイプ的にセミコンに向いているのだと思います。  奥寺の伸びやかな蹴りがセミコンルールでも活きました。  1回戦を終えた時点で上段突きからの残心(引き手)の動作が小さかったので話をしました。  2回戦以降はある程度修正されましたが、蹴りと同様な伸びやかさが突きにも発揮されたら、さらに良くなると思います。  +80㎏級で優勝したマリオス選手はWKF(寸止めルール)のヨーロッパチャンピオンでもあるそうですが、ぜひ参考にしてもらいたいと思います。  また、間合いのコントロールができないことによる顔面殴打の反則が数度見られました。  突き全般についての修正が必要です。

②竹岡拓哉(18歳~34歳男子-80㎏級・準優勝)・・・蹴り、特に後ろ蹴りが効果的でした。  準決勝までは素晴らしい動きを見せていましたが、中島千博選手との決勝では攻撃・防御ともに反応が遅かったように思います。  フルコンルールの練習や試合の場面でよく話すことですが、「組手は会話」です。  相手の攻撃に対して瞬時に防御・反撃する、相手のスキを感知したら瞬時に攻撃を打ち込む、という動作は1対1で行う討論に近いと思います。  相手の会話に対して瞬時に反応し的確な会話を返す、相手の会話内容に矛盾点を見出したら的確に素早くその点を突く、などです。  決勝戦では、この反応スピード・技術力において中島選手に一日の長がありました。

今回チーム城西から少年部の出場者はいませんでしたが、少年部の試合を見るとフルコンとの違いは顕著でした。  少年部の組手試合は1分半程度と短いため、相手と会話するというより一方的にがなり立てるような組手の選手が勝利しがちです。  つまり、相手の攻撃は無視して一方的にラッシュをかける、というような戦い方です。  セミコンルールの導入により、その辺の意識改革が進めば、少年部の選手の組手技術は著しく向上すると思います。

延長戦は無しという限られた時間のなかでのポイントの取り合いは、ハラハラドキドキの連続で、フルコンルールの試合とは違った醍醐味(面白さ・楽しさ)があります。  またフルコンルールの試合会場でよく見られる、ドクターが負傷した選手の元に駆けつける、といった場面もほとんど見られませんでした。  安全性の観点から、打撲を含むケガが少ないこともセミコンルールの魅力ですね。

選手・セコンド・応援の皆さんお疲れ様でした。

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市村直樹支部長を偲ぶ会

1.①昨年5月19日に市村直樹が亡くなってから丸一年が経ち、昨日は「市村直樹支部長を偲ぶ会」が開催されました。  札幌在住の市村のお兄さん、城西OBの支部長、市村道場の黒帯など、全国から大勢の方々が出席して下さいました。

②お兄さんから「極真ファミリーは素晴らしい」との言葉をいただきましたが、私は「市村がみんなに慕われていたからこそ、これだけの人たちが集まったのだと思います」とお答えしました。  私は市村について、マイナスの評価を聞いたことがありません。  参加者全員が、生前の市村の生きざまに感銘を受けていたのではないでしょうか。

③かって代田橋道場生だった、福井・杉山・後藤にも三十数年ぶりに合うことができました。  これも、市村が作ってくれた縁です。

④会の最後に、市村が大好きだった矢沢永吉さんの曲とともにスライドが紹介されました。  そこに書かれていた市村からのメッセージが素晴らしかったので、動画を撮っていた田村悦宏からメールを送ってもらいました。  別途、森善十朗からもメールで入手しました。

⑤それを今朝のブログの目玉にしようと思っていたら、なんと菊澤院長に先を越されていました(笑)  フェイスブックの投稿時間は1時間前となっています。  さすが菊澤院長、まさに「機に発し、感に敏」ですね。


2.ということで、当初の目算が狂ったため、今日は『日本史の内幕』(磯田道史著 中公新書)の中の「全人類のなかで」の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①日本人口の世界シェアが最高になったのは、犬公方と呼ばれた徳川綱吉や赤穂浪士の元禄時代であって、この時、世界の20人に1人(5%)が日本人であった。  卑弥呼の時代は330人に1人(0.3%)しか日本人ではなかったのだから、よく増えたものである。  (中略)  現在は2%だが、西暦2100年には1%を切って、古墳時代の日本ほどにそのシェアを低下させると、予測されている。  (中略)

②アンガス・マディソンは、世界中の過去の国内総生産(GDP)推計で知られるが、江戸時代後期(1820年)の先進主要国のGDPを推計している。  それによれば、当時のアメリカのGDPを1とすると、日本のGDPはアメリカより経済大国で1.75倍、オランダは0.3倍、イギリスは2.8倍である。

③さすがに1850年になると、アメリカのGDPは日本の2倍近くに達するが、幕末日本は経済的にアメリカに対抗する力が十分にあり、武器はいくらでも買えたから、じつは、黒船ペリー艦隊は恐れるに足りなかった。

④ちなみに、昭和になって、日本がアメリカに戦争を仕掛けたときの、日米のGDP差は1対4.5。  工業力ではもっと差が大きかったから、これは無謀である。

⑤世界銀行は、2050年、中国・米国のGDPは日本の約8倍、インド・EUは約5倍になると予測している。  さてこの島国の世界シェアに占める人口ピークは1700年、軍事ピークは日露~満州事変、経済ピークは購買力平価で中国よりGDPが大きかった1970~2000年頃でもう過ぎた。

⑥そして、この国はもはや大国と軍事対決できる経済的実力はない。  経済の世界シェア=量が低下するならば、質を高めるしかなかろう。  小国化しても良質の「価値」を保つ国のあり方を研究しなくてはなるまい。』


3.同書の「安政地震下、江戸商人の日記」からも抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①安政江戸地震が起きたのはペリーが再来航した翌年の安政2(1855)年である。  (中略)

②安政江戸地震は旧暦10月2日に起きた。  当日の記述はこうだ。  「二日。  晴天。  夜亥の刻、大地震。  同刻、出火」。  (中略)

③三日は「少し地震」、四日も「少し地震」、五日は「中地震」、六日は「少し地震」、七日は「酉の刻随分大地震、同刻過ぎまで地震少々ずつ二度震う」とある。

④首都直下型の大地震になれば、われわれも最低五日間は余震の連続に見舞われる。  その覚悟が必要ということであろう。』


危うく菊澤院長とネタが被るところでしたが、何とか切り抜けました(笑)


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第35回ウェイト制大会・2018国際親善大会

1.4月21・22日は東京体育館で第35回ウェイト制大会が行われました。  出場選手について、結果と感想を書いてみます。

①奥寺勇輝(軽量級)・・・4回戦延長判定負け。  昨年負けたアレクサンダー・アリストフ選手に、ほぼ同じ内容で負けました。  奥寺は技がキレるという素晴らしい長所を持っています。  今後は接近戦でのガチンコ勝負でも勝てるよう、打たれ強さの強化と、突きや下段廻し蹴りに関する筋力アップが課題です。

②亘和孝(軽量級)・・・3回戦延長判定負け。  和孝と同じく、接近戦を得意とするタイプのエブゲニー・グルコフ選手に延長戦で押し切られた印象です。  普段の稽古では足払いも器用にこなしていましたが、試合では出せませんでした。  4月から専任指導員になり稽古時間も今まで以上に取れるのですから、秋の体重無差別の全日本大会に向けて一層の創意工夫が必要です。

③中川拓人(中量級)・・・3回戦判定負け。  対戦した与座優貴選手とは経験の差が出ました。  突き蹴りの威力があるのでウェイトトレーニングでさらなる威力アップをはかること、突きと下段廻し蹴りだけでなく組手の幅をもう少し広げること、が望まれます。

④池田龍星(中量級)・・・1回戦で高橋壮汰選手に延長戦判定負け。  最後は押し切られましたが、内容的には遜色なかったと思います。  今年、大学進学を機に長野支部から移籍してきました。  チーム城西で稽古して技術・トレーニング方法・戦い方がこなれてくれば、トップ選手の仲間入りも見えてくると思います。  それだけの素材の良さを感じました。

⑤加賀健弘(中量級)・・・3回戦で高橋壮汰選手に反則負け(顔面殴打)。  今年は仕上がりも良かっただけに、ちょっと残念な結果に終わりました。  しかし、顔面への突きをコントロールできないということは、IKOフルコンタクトルールでは致命的です。  今後の全日本大会や世界大会で二度とそのようなことのないよう、肝に銘じなければいけません。  捲土重来を期待します。

⑥吉田篤司(中量級)・・・1回戦でミハイル・クリシン選手に判定負け。  昨年、函館支部から移籍してきました。  この1年間、中々結果が残せていませんが、私の見る限り、着実に実力が上がってきています。  ここで腐らずに精進を続ければ、必ずどこかで結果が出ますから、あきらめないことです。  一つだけアドバイスするとしたら、攻撃を始めたら審判が「止め!」というまで畳みかけるような「しつこさ」が欲しいです。

⑦竹岡拓哉(中量級)・・・第4位。  準決勝で樋口知春選手に上段廻し蹴りの技有りを取られ、判定負け。  眼窩底骨折の疑いで病院に行き、準決勝は棄権しました(結果、骨折ではありませんでした)。  試合開始直後の左の変則廻し蹴りをもらってしまいました。  アンドレイ・チルコフ選手に勝った試合を含め、調子は良かったと思います。  竹岡は、城西に移籍してきて以後の、今回も含めた6回のウェイト制大会で、優勝1回・準優勝3回・第4位が2回と安定した成績を残しています。  体重無差別の全日本大会の入賞まで、武者小路実篤先生の書ではありませんが、「もう一息」です。

⑧吉村基(重量級)・・・1回戦で、アレクサンドル・べドシビル選手に、上段廻し蹴りの技有りを取られ、判定負け。  180センチ・96キロの基が194センチ・115キロのべドシビル選手と戦いましたが、技有り以外は互角の内容だったと思います。  ただし、秋の全日本大会からは「場外」は「注意」になりますので、回り込みは必要です。  昨年の第34回ウェイト制大会に高校3年生で出場して以来、今年2月の埼玉県大会・優勝を含め、成長が著しいと思います。  特に、攻撃にメリハリがある点、蹴りの捌きが上手い点に非凡なものを感じます。  今後はウェイトトレーニングによる突き・蹴りの威力アップが、トップ選手になれるかどうかの鍵を握っています。


2.2018国際親善大会も同時開催されました。  ウェイト制大会が行われた第3コートにかかりきりだったのでほとんど試合を見ていません。  結果を列挙します。

①諸岡幸乃・・・8歳女子・第3位。

②小野そら・・・10歳女子・第3位。

③岡部慎太郎・・・15歳男子+65㎏・優勝。

④林優一・・・壮年35歳~39歳-70㎏・優勝。

⑤中水流嘉臣・・・壮年40歳~44歳-80㎏・優勝。

※岡部慎太郎の試合はたまたま何試合か見れましたので、コメントします。  一昨年の秋季関東大会・優勝、昨年の極真祭・準優勝、そして今回の国際大会・優勝と実績を積み上げてきました。  前半は上段への蹴りをもらわないように相手をよく見ながら攻防し、後半は徐々にペースを上げながらラッシュをかけるという戦い方が安定しています。  15歳にして175センチ・90キロと体格にも恵まれており、18歳の吉村基とともに、チーム城西のネクスト・ジェネレーションのけん引役となれるよう精進してもらいたいと思います。  


3.大会後、ウェイト制出場選手およびセコンドのメンバーと食事をしました。  食事後の山辺師範代とのメールのやり取りを紹介します。

①私が先に帰った後の山辺からのメール

「山田先生、本日もご馳走になりましてありがとうございました。  今ほど明月館を出まして、解散しました。  全日本に向けて皆んな心新たに頑張るそうですので、引き続きご指導お願い致しますm(__)m」

②私の返信メール

「竹岡からもメールが来たので、次のように送りました。

『私自身、反省点の多く見えた大会でした。  いくつか修正をするつもりです。  秋の全日本大会に向け、また稽古しましょう。』

このまま、やられっぱなしでは終われません(笑)」

③山辺からの返信メール

「おはようございます。  全く同感です。  やられっぱなしでは男がすたりますね(笑)  引き続き宜しくお願い致します!」


選手・セコンド・応援の皆さん、お疲れ様でした。  私も、前日の審判講習会・全国支部長会議、土日の大会・IKOセミコンタクトルール解説、昨日の大山倍達総裁二十四年祭、今朝のこのブログまですべてが終わり、ホッと一息ついています(笑)

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