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オスカー・デラホーヤ引退

1.小さい頃からボクシングが好きで、今でもWOWWOWの「エキサイトマッチ」をよく見ます。  

2.3度ヘビー級タイトルを奪取したモハメッド・アリ、WBC2度・WBA2度・IBF1度のヘビー級タイトル保持者だったマイク・タイソン、ミドル級からヘビー級まで4階級制覇したロイ・ジョーンズ・ジュニア、ウェルター級からライト・ヘビー級まで5階級制覇したシュガー・レイー・レナードのファンでした。

3.4月14日、同じく大好きだったオスカー・デラホーヤ選手が引退会見を行ないました。  4月18日の朝日新聞夕刊の「窓」に論説委員の速水徹さんが記事を書かれていたので、番号を付けて紹介します。

『①「ゴールデン・ボーイ」。  こんな愛称で絶大な人気を誇るボクサーがリングを下りた。  オスカ・デラホーヤ、36歳。  プロボクシング史上初の6階級制覇を成し遂げた不世出(ふせいしゅつ)のスターが14日、現役を退くことを表明した。

②1992年バルセロナ五輪。  まだあどけなさが残る19歳の姿を、今も覚えている。  ライト級決勝のリングに上がった時、デラホーヤは空(くう)を見上げた。

③何を思ったのか。  優勝後にたずねたら、「2年前にがんで亡くなった母のことが頭をよぎった」と答えた。  ロサンゼルス市郊外の、豊かではない地域に生まれ育った。  幼いころはけんかに明け暮れた。

④「五輪の王者になるんだよ」。  母が言い残した言葉が、心の支えだったという。

⑤この大会で五輪へ復帰したキューバ勢の躍進(やくしん)が目立つ中、米国選手で唯一の金。  愛称は、ボクシング強国の面目を守った少年への賞賛と親近感をこめて、つけられたのだと思う。

⑥五輪後、プロに。  94年、世界ボクシング機構(WBO)スーパーフェザー級で王座を奪ったのを皮切りに、04年のWBOミドル級まで6階級を制す。  72.58キロが上限のミドル級までの体重差は約13.6キロ。  体が重くなれば動きは鈍(にぶ)るものだが、身上のスピードは衰(おとろ)えなかった。

⑦恵まれない子供への慈善(じぜん)活動にも力を注ぐなど、誠実な人柄(ひとがら)で愛された。  グローブは置くが、戦績の輝きが失われることはない。  時を経ても、「黄金の少年」であり続けるだろう。』

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