2013年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年01月

本棚の整理

1.昨年から年末最後のブログのタイトルを『本棚の整理』としました。  年末にはいつも本棚の整理をし、一年間に読んだ本を保存するものと処分するものとに選り分けます。    

新聞等の書籍紹介で知って取り寄せたら、過去に読んだ本だったということが前に何度かあります。  今は書名をブログに記載しているので、ブログ内検索で過去に読んだかどうかが確認できるようになりました。

以下は今年読んだ本でブログで紹介しなかったものの一覧です。

・『絢爛たる悪運 岸信介伝』(工藤美代子 幻冬舎)
・『老荘思想の心理学』(叢小榕 新潮新書)
・『医者に殺されない47の心得』(近藤誠 アスコム)
・『「平穏死」という選択』(石飛幸三 幻冬舎ルネッサンス新書)
・『「学び」を「お金」に変える技術』(井上裕之 かんき出版)
・『長生きのスイッチを見つけた』(了徳寺健二 PHPパブリッシング)
・『幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法』(渡部昇一 致知出版社)
・『僕たちは知恵を身につけるべきだと思う』(森田正康 クロスメディア・パブリッシング)
・『ダイエット外来の寝るだけダイエット』(佐藤桂子 経済界)
・『熔ける』(井川意高 双葉社)
・『甘粕正彦 乱心の曠野』(佐野眞一 新潮文庫)
・『金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?』(堀江貴文 徳間書店)
・『故郷/阿Q正伝』(魯迅 光文社古典新訳新書)
・『春風伝』(葉室麟 新潮社)
・『30キロ過ぎで一番速く走るマラソン』(小出義雄 角川SSC新書)
・『まんが 中国古代の「養生法」』(周春才 アプライ)
・『まんが 黄帝内経』(張恵悌 アプライ)
・『林蔵の貌 上・下』(北方謙三 集英社文庫)
・『燃える闘魂』(稲盛和夫 毎日新聞社)
・『やってはいけないストレッチ』(坂詰真二 青春出版社)
・『鎮魂』(盛力健児 宝島社)
・『「養生訓」病気にならない98の法則』(周東寛 日経プレミアムシリーズ)
・『巨人軍V9を成し遂げた男』(羽佐間正雄 WAC)
・『アマン伝説 創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命』(山口由美 文藝春秋)
・『騎手の一分』(藤田伸二 講談社現代新書)
・『破綻』(林原靖 WAC)
・『かくて老兵は消えてゆく』(佐藤愛子 文藝春秋)
・『1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり』(藤本靖 飛鳥新社)
・『何があってもだから良かった』(青木擴憲 PHP研究所)
・『心配事の9割は起こらない』(枡野俊明 三笠書房)
・『知られざる大鵬』(佐藤祥子 集英社)
・『芦原英幸正伝』(小島一志・小島大志 新潮社)
・『レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか』(ヴォルフガング・ヒュアヴェーガー 日経BP社)
・『遺伝子も腸の言いなり』(藤田紘一郎 三五館)


2.今朝の日経新聞に数学者の藤原正彦さんが以前述べられた『研究者の4条件』が紹介されていました。  ①好奇心旺盛であること、②執拗(しつよう・・・しつこいさま)であること、③野心があること、④楽観的であること、の4つです。

2014年は私個人もチーム城西もそれでいきたいと思います。  ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

新しい年が皆さんにとってすばらしい一年となりますようお祈り申し上げます。  よいお年をお迎えください。

TOP↑

白鵬のメンタル

横綱・白鵬が大相撲に入門して以来のメンタルトレーナーである内藤堅志さんが書かれた『白鵬のメンタル』(講談社+α新書)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①白鵬はご存じのように、押しも押されもされぬ平成の大横綱です。  当然のことながら「メンタルは強い」と思っている人が多いと思いますが、彼のこれまでの言動を検証していくと、そうとはいえない面も多々見られます。  (中略)  白鵬との過去の会話記録を確認していっても、偉大で強い横綱であるからか、かえって弱気の発言が目についてしまいます。  

②2006年三月場所で大関昇進をつかみますが、この時期の会話記録を見ていくと、「心臓が痛い」「眠れない」といった言葉が目につきます。

③たとえば、同場所八日目の朝稽古が終わり、岩崎さん(宮城野部屋マネージャー)の運転する車で宿舎に向かう途中、こんな不安を口にしています。  

白鵬・・・昨日、四時まで眠れなかった。  相撲のことを考えると眠れない。  テレビを見ていて眠たくなり、ようやく眠った。

親方(現・宮城野親方)・・・そういうこともある。  横綱、大関もそういう経験があるのだから、どうってことない、どんどん行くだけだよ。

白鵬・・・(胸を押さえながら)心臓が痛い。

岩崎・・・いつからそんなに弱くなったんだ。

白鵬・・・(しばらく無言)・・・。

親方・・・そんなことじゃダメだ。  心臓に毛が生えてくるようでなくては。

④もちろん、こうした挫折や不安を抱えながらも、それを乗り越え、白鵬は平成の大横綱へと成長していきます。  つまり、不安にさいなまれ、挫折感を味わい、周囲に「弱い自分」をさらけだしているにもかかわらず、結果は残している。  逆説的な言い方になりますが、そこに白鵬の「強さ」の秘密が隠されているということです。

⑤不安にさいなまれ、自分の弱さが出るということは、言い換えれば、「つねに解決しなければならない課題が出てくる」ということです。

⑥その点では誰もが同じ、つまり「誰もが弱い心を持っている=解決しなければならない課題を抱えている」わけですが、現実にはそれをうまく乗り越えられる人と、乗り越えられない人がいる。  そう考えれば、求められるのは「強い心」ではなく「問題解決能力」といえるかもしれません。

⑦「強い心」という言い方では漠然としていて、受け止め方は十人十色。  人によっては「弱い心を克服しなければ強い心になれない」と思っているかもしれませんが、白鵬の場合、横綱になってからも「強い心」と「弱い心」がずっと同居しています。

⑧「弱い心」を持ったまま、ただ問題を解決する力がついてきた。  結果として、この力が白鵬のメンタルを強くしてきた。  そのように考えたほうが、つじつまが合うように思えます。

⑨「弱い心」はなくさなくていい。  否定せず、むしろ共存することを意識する。  そのために、何が不安なのか、何が問題なのかを素直に考える。・・・じつはこれは、ストレスへの対処法を意味する「ストレスコーピング」のうちの、「問題焦点型コーピング(・・・ストレの原因そのものに働きかけて、それ自体を変化させて解決を図ろうとすること)」に当たるものです。  白鵬は、天性の素質に加え、こうしたコーピング力にたけていたといえるのです。

⑩つまり、彼は強くなろうとして精進してきましたが、それは弱さを否定し強い自分になろうとするものではなく、弱さ(不安、恐怖)を真摯に受け止め、目の前の現実に対処する力を自分なりに身につけてきたプロセスだったということ。

⑪ですから、弱音も吐くし、つらいことがあったら心も揺れる。  ときには、声を荒げることもある。  そうした感情も人並みに、いや、人並み以上に持っているのです。』

今夜は、下高井戸道場の指導をしてくれていた角倉剛(元・東大同好会)がシンガポールに転勤になったので、一杯やります。  明日・日曜日は審査会で、木曜日から煙台・天津です。    

TOP↑

秋季関東大会

1.昨日の秋季関東大会・午前の部「小学5年生男子-40kg級」で金子雄大が優勝しました。  「小学4年生男子+30kg級」では入江友規が第三位でした。  過去、一般部・壮年部・女子部の優勝はありましたが、少年の部の優勝は初めてです。  

近年、出稽古も含めて少年部の強化に力を入れてきましたが、徐々に成果が出てきたようです。  陸上競技や競泳などで一人が記録の限界を打ち破ると、その記録を破る選手が次々に出てくることがよくあります。  今後の少年部の活躍につながればと思います。

①金子雄大・・・第三位までは何度か行くのですがなかなか優勝に手が届きませんでした。  本来の持ち味である上段への蹴り・フットワークに加え、突き・下段回し蹴り・ひざ蹴りなどのオーソドックスな攻撃が光っていました。  京都の極真祭の時「パワー不足」を本人にも伝えましたが、その点も改善されつつあるようです。

②入江友規・・・もともとセンスはあるのですが、攻撃が単発であること・突きが少なく蹴りに頼りがちであることが原因でなかなか入賞できませんでした。  今回は突きを中心とする連続した攻撃ができていました。  

難を言えば、過去に本人に何回か話したのですが、左足による上段への蹴りが少ないことです。  左足前のオーソドックススタイルの選手に対しては、右足よりも左足による廻し蹴り・前蹴りが有効です。  構えを右足前に変えて蹴るか、瞬間的にスイッチして蹴るか、など工夫が必要です。

また、準決勝で中段を蹴られて一本負けしたので、毎日の腹筋運動や「打たせ」などボディーの強化は必須です。  腹筋は蹴り足を持ち上げる時にも使われます。  腹筋運動はボディーの打たれ強さ確保と、蹴りの威力向上の両方に有効で、極真空手の選手には絶対に必要なトレーニングの一つです。  



2.午後の部の「一般上級-70kg級」で亘和孝が優勝しました。  今年の第45回全日本大会の結果を踏まえた私の構想の中に「森善十朗・鎌田翔平に続く選手のかさ上げ」があります。  その点からすると、高校2年生の和孝の優勝は大きな意味を持っています。

亘和孝・・・初期の城西支部の指導員で第一回ウェイト制大会・軽量級の優勝者である大賀雅裕に似たセンスを感じます。  特に、突きを出すタイミング・連打の畳み掛けに共通点があります。  今後の課題は以下の通りです。

①連打の中に、決勝の対戦相手だった大黒選手が見せたような大きく・強く・印象的な突きを織り込むこと。

②捨て身技でもいいので上段への蹴りを蹴ること。  つまり、得意技である突きを生かすためにも、攻撃の幅を広げること。

③将来、無差別の大会へ出場することを前提に長期的な筋力アップ・体重アップに取り組むこと。


3.和孝にとって、一学年上の石崎恋之介の加入が大きかったようです。  二人で競い合いながら、次の時代の城西支部を背負って立つよう、創意工夫・努力・精進してもらいたいと思います。

また雄大と友規も一学年違いですから、将来、恋之介と和孝のような関係になれたらいいですね。

大会後に行われた安島喬平選手の祝勝会も含め、いい一日となりました。
  

TOP↑

成功する練習の法則

『成功する練習の法則』(ダグ・レモフ他著 日本経済新聞社刊)を読みました。  副題は「最高の成果を引き出す42のルール」です。  ルール8とルール25から抜粋し、番号を付けて紹介します。

1.ルール8・・・批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める

『①練習についてジョン・ウッデン(12年間でチームを10回全国制覇に導いたUCLAバスケットボールチームの伝説的なコーチ)が語ったことのなかに、まちがいはかならず修正しなければならないというのがある。  (中略)

②ウッデンがやったのは「修正」であって「批評」ではない。  ちがいは、批評はよりよいやり方を伝えるが、修正はさらに踏みこんで、できるだけすぐによりよい方法でやり直させるということだ。

③練習はさまざまな場合での反復を通して、脳に習慣を刻みこむものである。  本番でとる行動は練習でやってきたことにほかならない。

④テニス選手がバックハンドをミスしたとする。  そのあと1回正しく打てば、まちがいは帳消しになるが、すぐに3、4回続けて正しく打てば、まちがいの記憶が正しいものに塗り替えられる。

⑤練習で選手の間違いを修正したあと、こんなふうに言ってみてはどうだろう。  「よし、いいぞ。  じゃあ、いまのやり方であと5回やろう」。』


2.ルール25・・・フィードバック(選手に対する感想)のループ(輪・・・フィードバックまでの時間のこと)を短くする

『①フィードバックでは「スピード」がきわめて重要だ。  (中略)  

②ジョン・ウッデンはこれにこだわることで有名だった。  かって彼の指導を受けた選手が「修正はすぐしなければ無駄になるとウッデンは確信していた」と述べている。  

③数分もたてば、選手の心と体はそのときの状況を忘れてしまう。  ひとたびまちがって練習してしまえば、窓は急速に閉じ、修正は役に立たなくなる。

④練習を設計するときには、可能なかぎりフィードバックのループを短くして、すばやく頻繁にフィードバックをおこなうようにする。  成功に結びつく最良の方法は、計画のなかにフィードバックを規則正しく組み込むことだ。』

明日は水戸で関東大会と安島喬平選手の祝勝会です。  日帰りなので早起きしなくちゃ。

TOP↑

夢をかなえるコツ

福島大学教授でメンタルコーチの白石豊先生が書かれた『夢をかなえるコツ』(水王舎)を読みました。  2人の架空の高校生がその夢をかなえるために白石先生の研究室を訪れ、指導を受けていくというストーリーが盛り込まれていますが、その会話部分から抜粋し、番号を付けて紹介します。

1.高峰桜(東大の理Ⅰへの合格をめざす岩手県立女子高校三年生)

桜「・・・先生、私、センター試験会場であがりすぎて頭が真っ白になってしまいました。  運良く二次試験に進むことはできたけど、間違えたところを見直したら、落ち着いていれば点が取れる問題ばかりで情けなくて・・・」

白石「・・・ちょっと厳しいこと言うけど、桜ちゃん、ちょっと思い上がっちゃってるんじゃない?」

桜「思い上がってる・・・?」

白石「今まで本当によく頑張ってきたよ。  7月にはじめて会った時と比べると、見違えるように成長したよね。  でも桜ちゃん。  ここまでこられたのって、全部自分の力によるんだって思っていない?」

桜「え・・・」

白石「僕は常々、心の中に不安や焦りが生じてくるのは、結果も含めてあらゆることを自分で背負いこもうとするからだと考えているんだ。」  

白石「つまりね、桜ちゃん。  不安や焦りの根源には、『すべて自分の力によってここまできたんだ』という思い上がった考え方や、結果に対しても、『自分の思い通りにいかないのは、到底我慢ができない』といった傲慢な心があるかもしれないということなんだ。」

白石「何事かに立ち向かおうとする時には、そうしたちっぽけで自分中心の考え方から抜け出して、もっと大きな、重荷をぜーんぶ他に預けたような心持ちでやるべきだと思う」  (中略)

白石「一時間でも二時間でもいいから、これまでの自分の半生をふり返ってみること。  そして、どれほど多くの人に支えられてきたのかを見つめることが、今、一番大事じゃないかと思う。  本当の意味で『感謝』して、ありがたいなあって思って、『自分で生きているんだ』じゃなくて、『生かされているんだ』と気づければ、肩の荷がすっと下りる。  すると、大空を舞う鳥のようにリラックスして、桜ちゃんが持っている力を出し切ることができるんじゃんないかな」


2.速水球馬(甲子園出場を目指す福島県立高校三年生)

(春の県大会で初戦敗退した試合のビデオを観る。  9回先頭打者に球馬がフォアボールを出した、その瞬間で白石先生はビデオを止め、画面の中の球馬の表情を指差した。)  

白石「ほら、顔が歪んでいるでしょう」

(そして、次のバッターにも連続フォアボールを出したシーン。  画面の球馬は完全にうつむき、明らかに同様の兆しを見せている。  そして画面奥に映る三塁側ベンチでは、勢いづく相手校ナインの姿が・・・。)  

白石「球馬くん、つらいだろうけど、自分はどう映っているかな?」

球馬「だんだん目線が下を向いて、うつむき加減になっています」

白石「これで勝てるか、見ただけでわかるでしょう。  人間、感情が動くと顔をしかめたり、下を向いたり、あるいは肩があえぎはじめてしまう。  それは相手にとっては、『おお、こいつ崩れるぞ』ってわかるラッキーサインなんだよね。」

白石「だから何があっても、仕草に一切出さないで、堂々と立ち、いつもと同じリズム・間を持ち、不敵な笑みなんか浮かべてみるんだ。  嫌~なピッチャーだぜ、これは」

白石「でも、みんなそんなことは教わっていない。  技術は教わり、身体は作っているけど、心を鍛えていないんだよ。」

白石「球馬くん、自分の感情が乱れかかった時のために、自分がモデルとするエースの仕草、表情、目線、息づかい、言葉。  これらを訓練していくんだ。  すると、本当のエースになれるよ。  これは毎日できることでしょう?」

白石「自分がモデルにしている理想の〝エースらしさ〟を意識する。  ただの投球動作だけじゃないよ。  インターバルなんかもすべて含め、いかにもエースらしいマウンド上の姿を外から作っていくと、心ができるんだ。  エースの心がね」

球馬「エースの心・・・」

白石「エースの姿勢、エースの表情、エースの息づかい、エースの言葉を作っていけば、エースの心ができて、その心ができれば、必然的に技術はそこで発揮されるんだ。  だから、本当に抑えられる。」

白石「以前、思い出したくもないようなミスを犯した場面と同じようなピンチに差しかかっても、『プレッシャー、いらっしゃい』 『(投手交代せずに)使ってくれ。  今度の俺はできるぜ』っていう気持ちに変わるから。 (中略)  そこでさらに実績を積んでいったら、球馬くんの夢がかなう世界がやってくるよね」



TOP↑

2013年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年01月