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本棚の整理

1.ここ3年ほど、年末のブログのタイトルは『本棚の整理』です。  その年読んだ本でブログで紹介しなかったものを書名のみ列挙しています。  これを始めてから『ブログ内検索』でチェックできるので、同じ本をダブって買ってしまうことがなくなりました(笑)  今年は以下の本です。

・『ゆめいらんかね やしきたかじん伝』(角岡伸彦 小学館)
・『名伯楽のミット』(磯野直 沖縄タイムス社)
・『遺言』(田中森一 双葉社)
・『生き方は星空が教えてくれる』(木内鶴彦 サンマーク出版)
・『こんな長寿に誰がした』(ひろさちや 青春出版社)
・『終活なんておやめなさい』(ひろさちや 青春出版社)
・『一外交官の見た明治維新(上)(下)』(アーネスト・サトウ 岩波文庫)
・『「がんもどき」で早死にする人・「本物のがん」で長生きする人』(近藤誠 幻冬舎)
・『禁城の虜』(加藤康男 幻冬舎)
・『プロフェッショナル・ミリオネア』(江上治 プレジデント社)
・『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(石平 PHP新書)
・『百朝集』(安岡正篤 福村出版)
・『太る脳、痩せる脳』(鳥居邦夫 日経プレミアシリーズ)
・『物忘れは治る!』(奥村歩 さくら舎)
・『禅が教えるほんものの生活力』(有馬頼底 集英社)
・『中国、敗れたり』(日高善樹 PHP)
・『中国外交の大失敗』(中西輝政 PHP新書)
・『中国停滞の核心』(津上俊哉 文春新書)
・『中国13億人相手に商売する方法』(江口征男 ディスカヴァー・トゥエンティワン)
・『「これ」だけ意識すればきれいになる。』(小林弘幸 幻冬舎)
・『奇跡の職場』(矢部輝夫 あさ出版)
・『残心』(笹川陽平 幻冬舎)
・『トップ1%のサッカー選手に学ぶ成功哲学』(水野俊哉 すばる舎)
・『煬帝(上)(下)』(塚本青史 日経文芸文庫)
・『ヒュースケン日本日記』(青木枝朗訳 岩波文庫)
・『あなたの人生を変えるスウェーデン式歯みがき』(梅田龍弘 自由国民社)
・『クンダリニーヨーガ』(成瀬雅春 BABジャパン)
・『幕末 維新の暗号(上)(下)』(加持将一 祥伝社文庫)
・『約束の日 安倍晋三試論』(小川榮太郎 幻冬舎文庫)
・『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』(棚橋弘至 飛鳥新社)
・『恵恵 日中の海を越えた愛』(恵恵 岡崎健太 文芸春秋)
・『エースと呼ばれる人は何をしているのか』(夏まゆみ サンマーク出版)
・『枕を変えると健康になる!』(山田朱織 あさ出版)
・『健康はシモのほうからやってくる』(藤田紘一郎 三五館)
・『まったく新しいボクシングの教科書』(野木丈司 ベースボール・マガジン社)
・『無罪請負人』(弘中惇一郎 角川ONEテーマ21)
・『誰も書かなかった武豊 決断』(島田明宏 徳間書店)

ブログで取り上げた本は本棚に保管します。  本棚の容量に限りがあるので、上で列挙した本についてはほとんど処分します。  大掃除を兼ねた本棚の整理です。


2.今年も大変お世話になりました。  おかげさまで素晴らしい一年を送ることができました。

東京城西支部は、下は幼年部から上は代表選手まで世界で一番工夫・稽古する道場を目指してやっていきたいと思います。
来年もご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

2015年が皆さんにとって本当に良い一年となりますようお祈り申し上げます。

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真面目な人は長生きする

『真面目な人は長生きする』(岡田尊司著 幻冬舎新書)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.①〝良心的な〟〝真面目な〟人が長生きするという意外な事実に対して、フリードマンたちは、その原因分析を行っている。

②考えられる第一の理由は、真面目な人は健康を守ることに怠りなく、有害で危険なことをあまりしないということだ。  実際、真面目な人は喫煙率も低く、過量に飲酒することも少ない。  薬物を乱用したり、無謀な運転をすることもあまりない。  

③こうしたことから、さまざまな生活習慣病のリスクを下げることができると考えられる。  また事故死など、不慮の死の危険も減るだろう。

④第二の理由は、真面目な人がもつ遺伝的要素には、そもそも病気になりにくい特性が備わっている可能性があるということだ。  そうした遺伝的特性として、フリードマンらが推測している仕組みの一つが、セロトニンシステムである。

⑤セロトニンは脳内の伝達物質であるが、セロトニンの働きが弱いと、衝動的になりやすいことが知られている。  また、セロトニンの働きの低下は不安やうつと関係している。

⑥衝動性のコントロールがうまくできる人は、セロトニン系の働きが良く、危険な行動や耽溺(たんでき・・・不健康な遊びにおぼれること)的行動にも走りにくく、さまざまな危険を避けられるだけでなく、ストレスや不安レベルが低く、病気にかかりにくいのではないかという推測も成り立つだろう。

⑦そして、第三の理由として考えられるのは、真面目で自己コントロールのできる人は、健康的な生活環境を手に入れやすいということである。  実際にこのタイプの人は、より安定した職業生活、より安定した結婚、より安定した対人関係を長く保つ傾向がみられる。  それによって波乱を避け、生活の安定を維持し、無用のストレスを減らし、間接的に健康を守り、結果的に長寿に寄与するということになるのだろう。


2.①愛されることや世話をされることよりも、愛すること、世話をすること、人の助けになることが生存を守るということが、理論ではなく事実として、しかも80年という長期に及ぶデータによって裏付けられたことは大いなる救いを与えてくれているように思う。  (中略)

②実際、(フリードマンの研究の基になった)ターマンの研究の対象者の中でもっとも長寿を享受したのは、人に優しく接し、思いやりがあり、進んで人の助けになろうとした人たちであった。  エゴイスティックに自分の利益だけを優先し、思いやりや親切心に欠けた人は長生きできなかったのである。』

今年もあと10日になりました。  早いな~。

来年も、自分だけでなく周りの人たちがより幸せになれるよう、真面目に生きたいと思います。  それで長生きできるなら、こんなに良いことはありません(笑)

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徳川家康と大賀雅裕

1.日本史の本を2冊読みました。  徳川家康に関する記述をそれぞれから抜粋し、番号を付けて紹介します。

(1)『日本史の謎は「地形」で解ける』(竹村公太郎著 PHP文庫)

『①徳川家康ほど歴史や先人に学んでいる武将もいない。  豊臣秀吉は信長の猿真似をしたと言われているが、それどころでない。  家康は信長に学び、秀吉に学び、さらに源頼朝にも学んでいる。

②頼朝に学んだものは、権威と権力との分離であった。  つまり、(朝廷のある)京都から遠く離れた江戸での権力樹立であり、それは頼朝の鎌倉(幕府)という前例に学んだ。

③権威者は権力を振るわず、権力者は権威を転覆しない「権威と権力との分離」が家康によって成し遂げられた。』


(2)『決定版・日本史』(渡部昇一著 扶桑社文庫)

『①(豊臣秀吉の)朝鮮の役の頃、家康は内心、「この出兵は間違っている」と思ったようである。  そして次の天下は自分に来ると確信して、本気で勉強をはじめるのである。  藤原惺窩(せいか)や林羅山を教授にしてシナの古典を学ぶのである。

②例えば『論語』を読めば、徳治政治の教訓が載っている。  (中略)  こうした言葉から、家康は力ではなく徳治の大切さを学ぶのである。

③さらに重要なのは北条政子(源頼朝の正室。  頼朝亡きあと幕政の実権を握り、世に尼将軍と称された。)も読んだ『貞観(じょうがん)政要』である。  家康もまた『貞観政要』を講義させて研究している。

④それから『吾妻(あづま)鏡』を研究している。  (中略)  これは要するに『貞観政要』に書かれた教訓を政治に活かした北条幕府の政治の実情をまとめたものである。  それを家康は学ぶのである。  

⑤振り返ってみると、信長も秀吉も『貞観政要』をじっくり勉強するような暇がなかった。  その点で、朝鮮の役は家康の将来にとってきわめて重要な基礎をつくる時間になったといえるだろう。』


2.10日(水)に恒例の城西出身支部長および関係者と全日本やウェイト制入賞者の忘年会がありました。  何年振りかで大賀雅裕(現・Jネットワーク代表)が出席してくれました。  大賀はかって城西の分支部長として、全日本チャンピオンになった田村悦宏を始めとする多くの強豪選手を育て、そこから10人を超える支部長が誕生しています。

今はキックボクシング団体の代表として活躍しています。  高校卒業後、1979年に茨城支部から同級生だった鴨志田とともに緑帯で移籍してきました。  その後、大西・鴨志田・三和などと共に城西初期の内弟子指導員を務めてくれました。  大西は自らが全日本チャンピオンとなり、大賀が田村・鴨志田が安島とそれぞれ全日本チャンピオンを育て、三和も岡本徹を今の新極真会の世界チャンピオンにしました。  振り返ってみるとすごい内弟子軍団でした。

毎年出席して頂いている松井館長もおっしゃられていましたが、久しぶりに大賀に会えて嬉しかったな~。

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秋季関東大会と孫子

1.昨日は水戸で秋季関東大会です。  城西からも多数の選手が出場しました。  入賞した選手について感じたことを書いてみます。  8面コートで同時進行だったので、もしかすると見逃していたり、記憶ミスがあるかもしれません。  

①中水流梨央(小学2年生女子の部・第3位)・・・いつもながらファイトあふれるアグレッシブな組手でした。  上段回し蹴りの技ありもあり、技術的にも向上が見られます。  ただ、アグレッシブさのあまり背骨を中心とした体軸がブレる(わかりやすく言うと、頭が大きく動く)傾向があり、準決勝ではそこを相手につかれたようにも見えました。

②鈴木麻央(小学5年生男子-35㎏級・第3位)・・・上段の蹴りにキレがありました。  また、相手に押し込まれそうになってもあきらめずに我慢することでその局面を打開することができていました。  今後は突きの強化が課題で、それがあれば組手全体の力強さが増し、蹴りがさらに生きてくるものと思われます。

③庄司宇天名(中学2・3年生男子+55㎏級・準優勝)・・・小学生のころより上段の蹴りには光るものがあり、過去の試合でも序盤はその蹴りを中心に攻勢が続くのですが、中盤以降相手にボディーを効かされたりして失速する試合展開が続いていました。  今回も試合後半で何度か劣勢に立たされそうになる場面も見られましたが、あきらめずに最後まで戦い抜きました。  鈴木麻央同様に突きの強化やウェイトトレーニングによって組手に力強さが出せれば、全日本や国際青少年大会での活躍も期待できるでしょう。

④高橋敏(壮年40歳~44歳-80㎏級・準優勝)・・・準決勝までは高橋さんのアグレッシブさや力強さが前面に出た良い内容だったと思います。  ただ、決勝戦の河元辰朗選手は国際大会でも活躍しているトップ選手なので組手の緻密さの差が出てしまいました。  中水流梨央同様、アグレッシブさのあまり背骨を中心とした体軸がブレるのでそこを修正することと、コンビネーションや受け返しの技術をさらに緻密・正確なものにしていくことが必要です。

⑤菊池伸(一般男子新人戦-70㎏級・準優勝)・・・準決勝までは力強い攻撃的な組手だったのですが、決勝戦ではパワー負けした感がありました。  上段蹴りなどの攻撃の多彩さでも差がありました。  今後、上級の部を目指すのであれば、技・パワー・スタミナのすべての面を向上させるよう稽古することが必要です。

⑥河原瑛里香(一般女子-55㎏級・優勝)・・・今年の極真祭での無差別全日本女子大会で3位に入賞しているのですから勝って当たり前ですし、実際に圧勝だったと思います。  ただ気になったのは、決勝戦であれだけ左の中段廻し蹴りがヒットしていながら相手選手に効いている様子が見られなかったことです。  もちろんスクワットを中心としたウェイトトレーニングで蹴りの威力向上を図ることは重要です。  しかし、どんなに威力があっても、相手が蹴りを察知し腹筋に力を入れればそう簡単に効くものではありません。  要はいかに相手に悟られずに蹴るか、なのです。  もっとわかりやすく言えば、相手が蹴りに気づかず、腹筋の力が抜けているタイミングに合わせて、瞬間的に強い蹴りを入れるということです。   この発想は中段廻し蹴りだけでなく、突きや上段や下段の蹴りでも同様です。  すべからく、相手にわからないように、相手から見えないように攻撃すべきなのです。


2.11月30日のブログで『孫子』を取り上げ、『戦術の要諦』はそのまま『組手の要諦』でもある、と書きました。  10月4日にも紹介した『孫子・呉氏』(村山孚訳 徳間書店刊)の『孫子 一、始計』から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①戦術の要諦は、敵をあざむくことである。  

②たとえば、できるのにできないふりをし、必要なものを不要とみせかける。  

③遠ざかるとみせかけて近づき、近づくとみせて遠ざかる。  

④有利とみせて誘い出し、混乱させて撃破する。  

⑤充実している敵に対しては退いて態勢をととのえ、強力な敵とは正面衝突を避ける。  

⑥また、敵を激昂(げっこう・・・ひどく怒ること)させて消耗させ、低姿勢に出て油断させる。  

⑦敵が落ちついていれば、事を構えて奔命(ほんめい・・・忙しく活動すること)に疲れさせ、団結している敵は離間(りかん・・・仲たがいをさせること)させる。  

⑧こうして敵の弱味につけこみ、敵の意表を衝(つ)く。  

⑨これが戦術の要諦であるが、その運用は状況の変化に応じて自在に駆使すべきものであるから、あらかじめ固定してかかるわけにはゆかない。』


3.また、村山さんは注釈的に次のように書かれています。  

『(この内容は)単なる「詐術(さじゅつ・・・人をだます手段)」ではなく、彼我(ひが・・・相手と自分)の力を測定し、それがぶつかりあう場合、われに有利に作用するような物理的な力でない最適なコントロールを加える。  一種の弁証法的な運動法則といってよい。  その有力な手段として心理操作があるのだ。』

瑛里香が何回りも体の大きな外国人選手に伍して無差別の世界大会で戦うには、相手に自分の動きを読ませない・自分は相手の動きがすべて読めている、ことがポイントになります。  2.の文章を何度も読み返し、自分の組手に活かしていってもらいたいと思います。

選手・セコンド・応援の皆さんお疲れ様でした。  次は23日の内部試合ですね。

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錦織圭選手

来年の世界大会に向けての選手稽古を今週から再開しました。  阿曽師範代の選手稽古は全日本大会の翌日もあったようですが(笑)、私の場合、例年「11月は休養・12月から再スタート」としています。  昨日は今年良かった点・悪かった点・来年に向けての課題について、各自に語ってもらいました。

12月2日(火)に配信された『Yahoo!ニュース』でテニスライターの山口奈緒美さんが書かれた『錦織圭 No.1への行く手を阻むものとは』という文章を見つけました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①長いシーズンが終わったかと思えば、東京でテレビ出演&イベント三昧の1週間……国民的スターとなった錦織圭は、先週ようやく故郷で本当のオフを楽しんだことだろう。  しかしそれも1週間の話で、もう来季に向けたトレーニング合宿をアメリカで始めるというのだから、毎年のことながらこの時期になるとテニスプレーヤーのタフさに頭が下がる。

②東京滞在中の記者会見では、「今年は今までで一番いい年になったので、来年も同じチームでいきたいと思います」と、マイケル・チャン・コーチを含めたチーム体制を継続していくことを明らかにした。  「まずはグランドスラム優勝が目標ですが、これは何年かかかるかもしれない。  調子や体力面、ピークをしっかり合わせていく大変さなど、グランドスラムにはいろいろあるので」と、逸るマスコミを牽制しながらも、「5年以内にナンバーワンに」という新たな宣言も飛び出した。  今年手にした自信はこれほどまでに深いのだ。  (中略)

③行く手を阻むものがあるとしたら何か。  単純だが、まずはやはりケガ。  今季は全米オープン以降の活躍で忘れがちだが、ケガはあった。  クレーシーズンは前半の好調から腰などのケガを招いてローマ・マスターズは欠場、全仏オープンも1回戦敗退。  夏には足の親指にできた嚢胞を取り除く手術をし、全米オープン・シリーズでもトロントとシンシナティ、大事なマスターズ大会を2つ欠場、ぶっつけ本番の全米であの快挙となった。

④だが、体が強くなっていることは間違いない。  1年を通して2回の途中棄権と1回の試合前棄権という数は、実は昨年までと比べて減ったわけではないが、すべて5月までの話で、シーズン後半からフィジカルがぐんぐん強化されてスタミナがついた印象だ。  今年は年間試合数がキャリア最多の68試合で、トップ10との対戦数の増加に伴ってタフな戦いが増えたことを考えれば、評価はさらに高まる。  1年中どこも痛みがなく戦っている選手はいないと言われるが、せめて痛みをケガの手前にとどめることができるかどうかは、ハードワークと表裏一体に、自身の体への関心と愛情、健康への執着をより強めることが一つのカギではないだろうか。

⑤厳しいが、〈選ばれた選手〉は簡単に試合をやめてはいけない。  この間のツアーファイナルズがキャリアでわずか3度目の棄権だったフェデラーは言うまでもなく、2011年までは毎年1、2回棄権していたジョコビッチも、この3年間は試合前も試合中も含めて一度も棄権していない。  ナダルもこの2年は棄権回数ゼロ。  今年の全豪オープンの決勝で、ナダルが腰の負傷を抱えて最後まで戦いきった姿を覚えている方も多いだろう。

⑥先日、東日本大震災復興チャリティーイベントの『ドリームテニス』で来日した元王者アンドレ・アガシは、錦織について「自分がお金を払ってでも見たいと思う数少ない選手の一人」だと語っていた。  最高の褒め言葉だが、それは錦織がフェデラーやジョコビッチやナダルら偉大な王者たちに匹敵する、凄まじい責任を負っているということだ。  フィジカルの強化はその自覚の表れとしてとらえることもできる。

⑦今後予想される困難には、錦織包囲網の強化も挙げられるだろう。  追われる立場のプレッシャーもある。  錦織のテニスには穴がなく、フォアもバックも同じようにウィナーをとれる強さがあり、ディフェンスから素早く攻撃に転じることができ、ネットプレーも巧いが、それでも弱みは暴かれてしまうものだ。  

⑧だがチャン・コーチは言う。   「弱点を見つけられることを恐れるな。  むしろ敵が弱点を教えてくれたのだと思え。  次はそこを克服する努力をすればいい」  その言葉は〈目からウロコ〉で、そのスピリットは感動的ですらある。

⑨思い返せば、今シーズンが開けたばかりの全豪オープンの頃、錦織はコーチ実績のないチャン氏をコーチにつけることへの迷いがあったことも吐露していた。   「どういうコーチングかもわからなかったので、迷いや不安は少しありました。  でも数日やってみて、アドバイスの一つ一つがプロフェッショナルで、そういうのはすぐに消えました。  彼の言うことが理解できなかったり、実践できなくてイライラすることもありますけど、今は信じてついていっているという感じです」

⑩なぜ信じたか。  自分よりも小さな体で世界2位までいき、トップ10を長く維持したチャンの言うことだから、だ。  だが、今は信じる理由が違う。  彼に必死でついてきた結果、超えられなかった壁を超えられたからだ。  数々の諭しの言葉の真意を体で知ったからだ。  チャンの経験が自分の経験と重なり合ったからだ。

⑪嚢胞の摘出手術をしたあとの全米オープンは、「(コーチに)行くぞと言われて、渋々ついて行った」そうだ。  もしも錦織が今、同じシチュエーションに置かれたなら、きっと自ら戦いの場へ向かうだろう。  2015年の錦織はそこが決定的に違う。

⑫師とともに再び挑みゆく山が、険しくも愉しい道のりであればと願う。  今年、日本人の胸に強く響いたあのフレーズは、どう色づけされていくのだろうか。  ひと月先にはもう新シーズンの開幕が待っている。』

みんな頑張っているんだな~。  

明日は関東大会、今日の夕方から水戸入りです。

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