2017年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年03月

書く力

1.ジャーナリストの池上彰さんと読売新聞『編集手帳』執筆者の竹内政明さんの対談集『書く力』を読みました。  『名文を「書き写す」意味』の項から抜粋して紹介します。

『池上・・・竹内さんは、昔から、いい文章を見つけては、それを書き写してきたとお聞きしました。

竹内・・・いまも続けています。  二日に一度くらいのペースで、『井上靖全詩集』に収録されている『北国』という詩集の一部分をノートに書き写しています。  (中略)  この『北国』に関しては、頭からお尻まで30回くらいは書き写したと思いますね。  少しずつでいいんです。  ただ、ずっと続けることと、同じところを何度も書き写すことが大事なんだろうと思って取り組んでいます。

池上・・・スポーツ選手のトレーニングと、考え方が似ていますね。  王貞治選手やイチロー選手はホームラン王になっても、首位打者になっても、練習を欠かさない。  「文章を書く」ということも、同じですよね。  うまくなりたいのであれば、練習を続けるしかない。

竹内・・・王さんと比べられると困ってしまうのですが、同じ文章を繰り返し書き写せば書き写すほど、「いい発見」が出てくるんですね。  読むだけなら、すっ飛ばしても読めないことはありませんが、書き写すとなると、一字一句追っていくことになる。  まずこれが文章修練には効きますね。  名文を一字一句追ってみると、自分がいかに手抜きをして書いていたかを思い知らされる。』

私も毎回のブログで、備忘録的に書籍の一部を書き写しています。  2007年9月3日が第一回なので、もう少しで10年です。  少しは『書く力』がアップしたかな~(笑)


2.次の文章は、(本書で紹介されている)読売新聞2016年5月3日『編集手帳』からの抜粋です。

『国文学者の池田弥三郎さんに、夫人と一緒に東北の旅館に泊まった折の思い出話がある。  散歩に出る時、番頭さんが「じいさん、ばあさん、お出かけ」と大声で呼ばわった。  戻ると今度は、「じいさん、ばあさん、お帰り」。

一度はともかく、二度は勘弁ならぬ。  キミ、僕たちは確かに若くはないが、もっとほかに言い方があるんじゃないか!  問いただしたところ、〝じいさん、ばあさん〟は夫妻の部屋番号「十三番さん」であったという。』

なるほど(笑)

TOP↑

2017年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年03月