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久米宏さんの緊張

前回のブログで「緊張」についてコメントしました。  今回は「緊張」に関して久米宏さんを取り上げます。

あまりテレビを見ない私も、かって久米さんが司会を務めた『ぴったし カン・カン』、 『ザ・ベストテン』、 『ニュースステーション』などは見ていた記憶があります。

経済アナリストの森永卓郎さんが3月12日の朝日新聞・夕刊連載で久米さんのことを書いていました。  番号を付けて紹介します。

『①1999年、テレビ朝日の「ニュースステーション」のディレクターから突然、一緒に食事して飲みませんかと電話がかかってきた。  「それは、タダですか」「だったら行きます」。  毎日粗食で夜中まで残業していた私は、タダ飯と美酒に酔いしれた。  もちろん、世の中タダがあるはずがない。  帰り際にディレクターがつぶやいた。  「森永さん、一度ニュースステーションに出てみませんか」

②その直前、ニュースステーションのコメンテータが不倫スキャンダルを“文春砲”で撃たれ、後任を探していたのだと後から聞いた。  私は即答した。  「久米宏さんと渡辺真理さんのサイン入り名刺と引き換えなら出ます」。  当時、私は有名人のサイン入り名刺をコレクションしていて、絶好のチャンスと思ったのだ。

③テレビ朝日に到着した私は、生放送前に約束の履行を求めた。  「サイン入り名刺をくれなかったら、スタジオに入りません」。  ディレクターは、ちょっとだけ嫌な顔をしたが、2人のサイン入り名刺をもらってきてくれた。  その時点で、私の仕事は、終わった。

④生放送の本番、私は適当に流した。  何しろ仕事は終わっているのだ。  ところが、後から聞いた話だが、その放送をテレビ朝日の幹部が目を凝らして視(み)ていたという。  新コメンテータ候補の値踏みをしていたのだ。  「こいつは、どんな質問をしても動じないのですごい」ということになり、それから私は新コメンテータとして番組に加わった。

⑤番組に参加して、久米宏さんは努力の人だと分かった。  ゲストの著書や資料はすべて読み込んでくるし、あらゆる勉強をおこたらなかった。  番組で出せるのは、その数%なのだが、あらゆる想定をしているので、どんな事態にも対応できたのだ。

⑥真剣に仕事をしているから緊張もする。  生放送前には、久米さんの手が震えていた。  「毎日やっていて、なぜ緊張するんですか。  ボクなんて、ぜんぜん緊張しませんよ」。  「緊張しない奴(やつ)は成長しないぞ」。  確かに、それ以降、私は一向に成長してない。』

久米さんは前回のブログで書いた「緊張を感じても実力を出せる人」の典型だと思います。  でも、「生放送前に手が震えていた」なんて、知りませんでした。

また、久米さんの「緊張しない奴は成長しないぞ」という言葉にも感銘を受けました。

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