FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

神経質礼賛

前回は精神科医の南條幸弘さんが書かれた『家康 その一言』(静岡県文化財団)を紹介しました。  今回は同じく南條さんが書かれた『神経質礼賛』(白揚社)です。  『はじめに』から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.「自分は気が小さくて困る」 「人前で緊張してしまう」 「思ったことが言えない」 「ささいなことが気になって仕方がない」などと悩んでいる人は決して少なくありません。  

2.内向的で取り越し苦労しがちな神経質性格の持ち主がどのくらいいるのかという統計資料はありませんが、おそらく世の中の1~2割くらいの方は、神経質な性格傾向を持っているのではないかと思います。  実は著者の私自身、自他共に認める神経質人間です。

3.神経質というとネガティブな面ばかりに目が向けられ、悪い性格と思われている向きがあります。  しかし、神経質は決して悪い性格でもなければ、劣った性格でもありません。  むしろ、使いようによっては、極めて優れた性格にもなりうるのです。

4.私は精神科外来で、神経質な性格に悩んでいる方によく出会います。  そういう方には「神経質な性格の良いところはありませんか?」 「神経質で得をしていることはありませんか?」と質問しますが、皆さん、御自分のよいところには気づいていないことが多いように思います。

5.①実際、神経質な人は、他人が自分をどう思っているかをとても心配するため、発言に慎重になり、失言が少ないので、身の回りで対人トラブルは起こりにくいでしょう。

②自動車の運転でも無神経な人に比べれば圧倒的に事故や違反は少ないはずです。

③失敗を恐れて準備を念入りにするので、学生であれば試験で比較的良い成績を取るし、社会人であれば仕事ぶりはまじめ・几帳面で周囲からは高く評価されます。

④大きな失敗もまずありません。

⑤それでいて本人は慢心するどころか、「自分は全然ダメだ、これではいけない」とますます努力しているのです。』

昨年の5月15日のブログのタイトルは『恐怖心を乗りこなす』でしたが、その末尾に次のように書きました。

『私も典型的なビビりです。  若いころはそれがイヤでしたが、今は結構気に入っています。  でも、状況によってはちょっと疲れますけどね(笑)』

私のビビりも、生来の神経質性格から来ていると思います。  年を取るともに、その神経質性格が自分の強みになっているということが分かってきました。  

選手の技術を細かくチェックして修正を促すというような局面では、指導者の中に多少神経質な部分があると、より上手くいくようです。  



TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT