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カール・ベッカー教授

1.昨日の夜11時から、NHKの 『 爆問学問 』 を見ました。  京都大学大学院の人間・環境学研究科のカール・ベッカー教授を、タレントの爆笑問題が訪ねていました。

2.カール・ベッカー教授をインターネットで検索したら、2006年11月22日の読売新聞の記事が出てきました。  『 宗教の7つの側面 』 という講義の詳報です。  抜粋して、紹介します。

① 教団としての宗教・・・教団組織としての宗教は、表面的なものです。  ( 中略 )  同じ教団の中でも、非常に熱心にその教義を実践する人もいれば、全く倫理や掟(おきて)を無視して、身勝手に生きている人もいる。  「 私は何々教である 」 といっても、明確な意味をなしません。

② 社会体系としての宗教・・・神を信じるということは、現在の物の見方や社会秩序を支持することを意味します。  宗教とは、キリスト教やイスラム教といったものではなく、その人の潜在的な価値観、社会秩序なのです。

③ 倫理道徳としての宗教・・・一昔前なら、当たり前のように 「 罰(ばち)が当たる 」 「 ご先祖様に申し訳ない 」 と言い、 「 お天道(てんとう)様が見ている 」 と母親が子供たちをしかってくれました。  天や神、先祖の監視によって、身勝手な言動にはブレーキがかかり、次世代への責任を意識します。

④ 潜在的な価値としての宗教・・・誰もが世界観や価値観を持っています。  ( 中略 ) 例えば、我々はどのような理由なら、親を殺すのか、殺さないのか。  あなたの価値観がそこに現れるのです。

⑤ 伝統的な知恵としての宗教・・・ 「 もったいない 」 や 「 ありがたい 」 、宗教的に言えば、輪廻転生(りんねてんせい)、不殺傷(ふさっしょう)、因果応報(いんがおうほう)、自業自得(じごうじとく)、縁起(えんぎ)など古くからの知恵、世界観です。

⑥ 実存(じつぞん)理解としての宗教・・・ 「 スピリチュアル 」 という言葉、言い換えれば 「 実存 」 が最近、はやっています。  私はなぜこの身体に、なぜこの家族に生まれたのか。  私は何を目指すべきなのか。  人生は何か。  これらはすべて、自分の存在に関わる実存的な問題です。  科学はその答えをくれません。  ( 中略 )  伝統的に、それに答えていたのが宗教です。

⑦ 超常(ちょうじょう)体験としての宗教・・・我々には説明できない、不可思議な体験があります。  宗教は、それを理解するための説明を与えています。  例えば、以心伝心(いしんでんしん)、虫の知らせ。

3.ベッカー教授の結論・・・ 「 なぜ今、宗教か 」 と聞かれたら、①~⑦の価値観や知恵、実存的な意味、体験などが 「 宗教 」 だからであり、今後も、そこから学ぶことが多いと思うからです。  

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