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度胸

1.経済評論家・作家の邱永漢(きゅうえいかん)先生については、私のブログで何度か紹介しています。

2.昨日の『Q&A ハイハイQさんQさんデス』という、邱先生への質問サイトのテーマは『度胸』についてでした。  邱先生は、第2次世界大戦後の台湾で、反政府運動に巻き込まれ、香港に逃亡するなど、波乱万丈の人生を送ってこられました。  邱先生の「答え」を紹介します。  番号は私が振りました。

 『①あなたが想像するほど、私は度胸のいい人ではありません。  心配性でもあるし、細かいことにも、それなりに気をつけます。  ですから、例えば、政府に反対するようなことをやったら、捕まえられて、銃殺にされるというのは、当然予想に入るわけですから、捕まらないように努力するということです。

②私の知っている人の中には、自分は悪いことをしていない、と思っている人もいました。  悪いことではないんですけど、政府から見れば悪い事ですから、そういう人は不用意で、捕まって牢屋に入ったり、銃殺されたりしてしまいました。

③私が助かったのは、政府の目から見たら悪いことをしているんだから、捕まらないように逃げなきゃ、といつも思っていたからです。  露見しそうになった時に、忽(たちま)ち逃げ支度にかかったので、そのおかげで、今日まで、生き伸びたというだけのことです。

④肝っ玉が座っているというよりも、そういうことに対する、認識と予防ができているかどうか、という差じゃないかと思います。 』

3.私も、度胸のある方ではありません。  どちらかというと、怖がりの方です。  現役選手のころ、そんな自分の度胸のなさが、いやだったこともあります。  でも、度胸がないということは、裏返すと、繊細で緻密(ちみつ)ということです。

 極真空手の組手試合の攻防は、極めて緻密な動きが、要求されます。  「俺も叩くから、お前も叩け」といった大雑把(おおざっぱ)な動きでは、チャンピオンになることは不可能です。  私の度胸のなさが「城西のテクニック」につながったのかもしれません(笑)。

4.ビジネスの世界でも、会社を長期的に発展させている社長は、大体、怖がりです。  怖いから、倒産しないように、慎重に緻密に経営するわけです。  度胸がよすぎると、短期的には成長するとしても、どこかで、予期せぬ落とし穴にはまる可能性が高いようです。

 明日は、大山総裁の命日です(合掌)。  三峯神社で行われる、14年祭に参加します。

 よい週末を。








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