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川本和久監督

1.4月26日の朝日新聞・別紙『be on Saturday』に、福島大学陸上競技部監督の川本和久さんが、取り上げられていました。  女子短距離を中心に、教え子が次々と日本記録を更新し、卒業・実業団入り後も、福島にとどまり、練習を続けているそうです。  走り幅跳びの池田久美子、400mの丹野麻美、800mの佐藤美保、400mハードルの久保里美らの選手が、北京五輪を目指しています。

2.インタビュー記事から、抜粋して紹介します。

①短、中距離や跳躍では、身体的に日本人は不利だとされます。・・・『人間、出来ない言い訳は、いくらでも考えつくんですよね。  「人種が違う」というのもその1つです。 (中略)  91年に留学して、カール・ルイスのコーチ、トム・テレツさんに、「それは違う。  だれにも100mは100mだ」と諭(さと)されました。    その言葉で、自分に「福島大は地方だから、いい選手が来ないから、練習環境も良くないから」と言い訳をして、甘えていたことに気づきました。』  

②女子短距離を中心に、強化してきたのはなぜですか。・・・『ビジネスの世界でもそうでしょうが、成果を出すには、分野を特化する必要があります。』

③趣味や息抜きは?・・・『陸上やってること自体が、楽しいから。 (中略) 選手と陸上であちこち行って、体験を積めるから、こんなに幸せな人間は、いないと思いますね。』

3.解説記事から、抜粋して紹介します。

①池田久美子選手の話。「試合で私の結果が良い時に、先生はその日だけ喜んで、翌日は普通の態度で練習。  悪い時でも、『そんな時もあるさ』と引きずりません」  緻密(ちみつ)でありながら、楽天的な指導者が、内省的で粘り強い、東北人の選手らと融合して「陸上王国」を作り上げた。  

②一流アスリートを育てるコーチの仕事は、肉体の動きを、どこまで言語化(げんごか)できるかにかかるとされる。  丹野麻美選手の話。「先生の指導は、ポンとか、ガツーンとか、擬音(ぎおん)が多いのが特徴。  それがよく分かる」  選手に、イメージを短い言葉で、理解させるために、擬音を使うのも効果的だ。

③才能に恵まれたトップ選手を育てるだけでなく、自律意識の高い集団をつくることに腐心(ふしん)した。  川本和久監督の話。「シンデレラを1人作って、二人三脚で結果を出しても、後に何にも残りません。  普遍化(ふへんか)できる技術と指導法を蓄積すれば、ある選手で6年かかったことが次の選手で4年、その次は2年で出来ます。」

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