PREV | PAGE-SELECT | NEXT

鈴木陽二コーチ

1.5月17日の朝日新聞で、ジャーナリストの生島淳さんが、競泳の鈴木陽二コーチについて書かれていました。  セントラルスポーツの鈴木コーチ(58歳)は、1984年のロサンゼルス五輪以来、毎回、教え子を五輪の舞台に送り込んできました。  1988年ソウル五輪では鈴木大地選手が100メートル背泳ぎで金メダルを獲得しました。  北京五輪にも背泳ぎの森田智己、伊藤華英の両選手が出場します。

2.抜粋して、番号を付して紹介します。

『 ①競泳の世界を長年、観察していると、いわゆる「一発屋」もいれば、鈴木コーチのように20年以上も実績を残し続ける指導者もいることに気づく。  その違いはどこから生まれるのか。  

 「大地が初めて五輪で泳いだ時に思ったのは、五輪に参加するだけじゃ面白くないということ。  自分が育てた選手で本当の勝負をしたいと思ったのが指導の原点です。  それが20年続きました。」

②最近、選手にどう自信を持たせるか、その重要性を改めて感じているという。  

 「コーチングの基本は、選手の心に火をつけること。  そのためにどうするのか。  基本的には長所を見て、ホメる。  そうしないと自信を植えつけられないし、選手もやる気が出ない。」  (中略)  

 「これまでの日本は、どちらかというと人の短所を指摘して、それを矯正することで向上をめざしてきたが、そのスタイルでは限界があるかもしれない。」

③選手を他者と比べてはダメだと感じている。

 「ついつい、他の選手と比較をしがちなんです。  ただ、他人と比較して得られた自信はもろい。  大切なのは過去の自分です。  過去の自分を克服していれば、それは間違いなく選手の中で自信につながっていく。  横軸での他人との比較ではなく、縦軸で考えなければいけない。」

④欠点に目をつぶっているわけではない。  そこから目をそらしていては、本当の自信は生まれないからだ。

 「五輪の舞台では、絶対にごまかしはきかない。  そのためには、欠点に集中的に取り組む時間が必要で、それを克服するためにも、土台となる選手の自信が不可欠なんです。」』

3.最後に、生島さんは次のようにまとめています。

 『長所と欠点を凝視(ぎょうし)しつつ、いかに自信を植えつけるのか。  話を聞いていると、コーチとは技術を伝達する仕事ではなく、人間の力を伸ばす仕事であると実感する。』

TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT