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依田紀基さん

 囲碁棋士の依田紀基(よだのりもと)さんが書かれた『プロ棋士の思考術』(PHP新書刊)を読みました。  抜粋して紹介します。

『1.プロが勝ち続けるための要素を、八つにまとめてみたことがある。  (中略)  どれも頭文字が「か行」であることから、私はこれを「勝ち続ける八つのK」と称して、若手の棋士にも勧めている。

(1)「技」に関するK
①感動・・・これはすばらしい、と感動する。  (中略)  「こんないい手を打ちたい」と念じて、繰り返し並べていけば、必ずその人間に近づいていくと信じている。

②繰り返し・・・繰り返すことで、すばらしい一手の持つ意味が、意識の表層から無意識の段階にしみ入っていく。  知らないうちに同じ手が打てるようになる。

③根本から考える・・・一手の意味を「常識」「みんながやっている」で片づけず、根本から考え直す。

④工夫を加える・・・私(依田さん)はつねづね、トップに立つ近道は、古いことに工夫を加えて、新しいものを創り出すことだと考えている。

(2)「心・体」に関するK
⑤感謝・・・感謝すべきことに気づき、素直に感謝すれば、心は最もいい状態になる。  心を最良の状態に保つことは、勝ち続けるための大きな条件だ。

⑥健康・・・人間は、感謝するから健康になると思うのだ。

⑦根気・・・根気よく続けていけば、技術は無意識のレベルまで深まっていく。  技術が「テクニック」ではなくなって、「心」になっていく。

⑧虚仮(こけ)の一念・・・「虚仮」とは愚か者のことだ。  「虚仮の一念」とは愚か者でも一心に一つのことをやれば、目的を達せられるというほどの意味である。  (中略)  どうしても勝たねばならない状況から生まれる、一心不乱の心境である。

2.大勝負のとき、対局の場に向かう間、私は、こう考えるようにしている。  「この一局を打つために、自分は生まれてきたのだ」  意識を集中し、雑念を払うためだ。』

 ではまた、よい週末を。

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