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リチャード・クーさん

1.エコノミストのリチャード・クーさんの書かれた、『「陰」と「陽」の経済学』(2007年1月4日発行 東洋経済新報社)と、『日本経済を襲う二つの波』(2008年6月30日発行 徳間書店)を読みました。

2.クーさんは、『「陰」と「陽」の経済学』のまえがきで、次のように書かれています。

『過去15年間、日本が経験した長期不況は、一般国民にとっても大変な試練であったが、それは経済学にとっても大変な15年間であった。  (中略)  従来の経済学は、今回の日本の長期不況の克服に関して、ほとんど無力であった。』

3.上の内容を要約すると、次のようなことだと思います。

『①経済は、家計が消費を増やし、企業や政府が投資を増やすことで活性化する。  バブル崩壊後、政府や日本銀行は、金利を下げて企業が借金をしやすくした。  

②ところが、バブル崩壊で借金の怖さを思い知らされた企業は、お金を借りるどころか、逆に、借金を返すことを企業目標とし始めた。  結果として、投資は増えなかった。

一方、家計も借金を返したり、貯金を増やすことを目標にし、消費は増えなかった。

③企業も家計も支出しないのだから、その分、政府がお金を使うべきなのに、政府も「財政再建」を目標として、支出を抑えようとした。

家計も企業も政府も支出を抑えたから、結果として国内にお金が回らず、不況から中々脱出できなかった。

④金利を下げれば、経済が活性化するという、従来の経済学が機能しなかったのだ。』

4.クーさんは、同じくまえがきで、次のように書かれています。

『今回の日本経済の回復は、本物である。  なぜなら、15年間待ち望んでいた世界が、ようやく我々の前に出現し始めたからだ。』

5.しかし、株や不動産の値下がりで、最近の経済環境は、かってのバブル崩壊に似た様相を呈してきています。  内閣府も8月6日、基調判断を、過去数カ月に景気の山を越えた可能性を示す「局面変化」から、景気後退の可能性が高いことを意味する「悪化」に引き下げました。

難しい局面に、入りつつありますね。

6.今日は、久しぶりに経済の話を書きました。  

明日から17日まで、お休みをいただきます。  

14、15日と旅行しますが、あとは自宅でオリンピック観戦です。  

よい休日を。    

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