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薬師寺保栄とマック・クリハラ

池田祥規支部長から借りた、もう1冊の本は『どつかれ者』(薬師寺保栄withライトスタッフ著 小学館刊)です。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①イメージ・トレーニング・・・(薬師寺)「僕の場合は、だいたい試合の1ヵ月ぐらい前から、イメージ・トレーニングをしましたね。  まず、相手の動きをビデオで見て、完璧に理解する。  (中略)  自分の出すパンチが、思いどおりに相手に当たる最高のケースを、頭の中で連続的にイメージしたんです。  反対に、自分のパンチがなかなか当たらない、または相手の返しのパンチを食らったり、相手の動きの速さについていけない、といった最悪のケースも思い描く。  このように、最高と最悪のケースを、交互に1ヵ月近く繰り返しイメージしていると、そのうちに、対戦相手とすでに1度試合をしたように思えてくる。  (中略)  試合の前日には、あれこれ無駄なことを考えなくなるし、実際の試合でも、相手の動きにすばやく反応できたんですよ。」

②マック・クリハラの3つの教え・・・マックのボクサー育成の基本は、「長所で短所をカバーする」こと。  そして、トレーナーとしてボクサーに指摘することが決まって3つあった。  1つ目は、自分のファイティング・スタイルを変えてはいけないこと。  2つ目は、そのスタイルを改善すること。  3つ目は、新しいものを発見すること。

③勝つための戦略・・・(薬師寺)「マックは、まず事前に対戦相手のビデオなどを見て、その相手に応じた最も効果的と思われる、攻撃パターンや防御テクニックをチェックするんです。  そして、僕の基本スタイルに合わせて、対戦相手用のスタイルを再構築する。  僕は、その再構築されたスタイルを、トレーニングの中で体と頭で覚えるわけですよ。  それは『相手を倒す』のではなく、『試合に勝つ』ことを第一としてつくられていて、時には、ラウンドごとの戦い方まで細かく指示された。」

④休養・・・(マック)「トレーニングを行う際に、トレーナーが選手に対してナーバスにならなければいけないのは、選手の疲労度を見極めることである。  疲労が重ければ、予定していた練習メニューを急遽(きゅうきょ)変更して、肉体的に軽いメニューにするなどの工夫をする。  あるいは、練習の途中でもトレーニングを速やかに中止して、選手に十分な休息を与えることもあろう。  トレーナーは、こういった選手の疲労を見極めることが大切なことであり、それに応じた指示を出すタイミングにも、気をつけなければいけない。」』

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