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酒井雄哉・大阿闍梨

1.『一日一生』(酒井雄哉著 朝日新聞出版刊)を読みました。  酒井雄哉(さかいゆうさい)大阿闍梨(だいあじゃり)は、『千日回峰(かいほう)行』を2度行っています。  千日回峰行とは、約7年かけて約4万キロを歩くなどの荒行のことです。  成し遂げた者は、大行満(だいぎょうまん)大阿闍梨と呼ばれます。 

2.『ありのままの自分と、しかっと向き合い続ける』と題した項を、番号を付けて紹介します。

『①「生き仏」なんていわれると、ぼくは気を付けないといけないなあと思う。  たまたま、比叡山に来て、比叡山に拾われて、比叡山で行をさせてもらった、っていうだけのこと。  1200年の歴史ある大きな舞台で、行をさせてもらった。  (中略)

②だって、同じことをたった1人で、名もない山でやったのだったら、そんなことを言われるかい?  それなのに、みんなから「仏様」だなんて言われて、そうですか、ってふんぞり返っちゃったら、仏さんは怒るよねえ。  (中略)

③周りの自分への対応が変わると、自分が偉くなったような、気がしちゃう。  それ相応に扱ってくれ、と言い出したりね。  そうなると、おごりが出てくるし、自分の心を磨かなくなる。  現実に今とらわれている世界だけでもって、勝負しようとしてしまうから、表面ばかりが気になるが、人生は、見えている世界だけではないからね。

④自分の地金(じがね)は、自分が一番ようわかっているでしょう。  大事なのは、人からすごいと言われることじゃない。  人間は、金持ちでも貧乏でも、頭が良くてもできが悪くても、だれでもいつかは死ぬ。  死んだら終わり。  だれも変わらないんだ。  大事なのは、今の自分の姿を、自然にありのままにとらえて、命の続く限り、本当の人生を生きることなんだな。』

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