PREV | PAGE-SELECT | NEXT

赤塚不二夫先生

1.『これでいいのだ』(赤塚不二夫著 文春文庫)を読みました。  今年の8月2日に亡くなられた、漫画家の赤塚不二夫先生の自叙伝です。

2.巻末の「解説にかえて」を少年サンデーの担当者だった、武居俊樹さんが書かれています。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①赤塚は冒頭に、〝おやじとかあちゃんに感謝のココロを捧げるのだ〟と書いている。  

②この本には、赤塚家の家族のことが、主に書かれている。  赤塚家では、夫婦・親子が一つ屋根の下で暮らせた日々は、驚くほど短い。  

③時代=戦争に翻弄され、家族は引き離される。  貧乏と飢えにさらされながらも、一緒に暮らせる日を夢見ている。』

3.赤塚先生が小学校6年生頃の、お母さんについて書かれている部分を、抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①かあちゃんは、いつも暗いうちに起き、子供たちに食べさせる、お粥を炊く。  

②そして、出かける前に、必ず僕の枕元にきて、顔をぼくの耳もとに近づけ、小さな声で言うのだ。  「フジオ、行ってくるからね」。  そして、枕元に、毎朝10円置いて出かけた。  

③ささやくような小さな声は、隣で寝ている妹と弟の目を、覚まさないためだ。  同時に、父親のいない一家の長男である、ぼくに〈うちのことは頼んだよ〉、と伝える意味もあったようだ。  さらに、〈この子たちと一緒に、今日も一生懸命生きます〉、と自分自身に言い聞かせる、一種のお祈りであったかもしれない。  (中略)  

④この毎朝の儀式によって、ぼくは無意識に、妹と弟に対する責任感を持つようになったと思うし、よくひっぱたいたかあちゃんの、泣きたくなるほどのやさしさと、細かい心づかいを感じずにはいられなかった。』

3.20年ほど前、大山総裁と一緒に出席させていただいた、ある結婚式に、赤塚先生も新婦側の来賓として、出席されていました。

赤塚先生のスピーチに、大山総裁が大笑いされていたことを思い出します。

TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT