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帯津良一先生『達者でポックリ。』

医師の帯津(おびつ)良一先生の書かれた『達者でポックリ。』(東洋経済新報社刊)を読みました。  第六章『「達者でポックリ」をさまたげる健康常識』から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.笑うことは「健康の源」か

①笑うと免疫力が上がる、笑って明るく前向きの心を保つことが、病気に打ち克つ方法だなどといわれます。  (中略)

②しかし、深刻な病状にある患者さんや家族に「明るく前向きに、笑ってすごそう」などという言葉は酷です。  そんなときに無理に笑ったら、かえってストレスがたまり、からだと心にいいわけがありません。  (中略)

③人間はあの世から一人で来て、またあの世に一人で帰っていく存在です。  だからかなしく、さびしいのです。  そしてそれだけではなく、いずれふるさとに帰るという「旅情」を抱えて生きています。

④ですから旅の途中で、無理して笑ってばかりいる必要などありません。  ただ、あるがまま、つらいとき、かなしいときは、泣いたり、ため息をついたりしていいのです。

2.ストレスは解消しなければならないのか

①ストレスは万病の元であるかのようにいわれます。  がんはストレスが重なって起きるものであるという説もあります。

②でも、ストレスは現代人が普通に生活していれば誰もが背負っているものです。  ストレスなしの生活はありえないのです。  それを跳ね返すとか、なくすとかいうのは間違いだと思うのです。  (中略)

③人間はストレスや困難な状況があると、かえって命が爆発するのです。  それが病気を治す起爆剤にもなりうるはずです。

④一日なんのストレスもなく、のんびりすごして、それで果たして一日の終わりのビールがおいしいでしょうか。  やはり一日汗かいて、苦労して、「今日もよく働いたな」と自分をねぎらいながら一杯やる、その瞬間にこそ生命のエネルギーが高まるのではないでしょうか。  (中略)

⑤その意味でもストレスも人生には必要なもの。  なくすことよりも、うまく付き合うことのほうが大切だと思うのです。』

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