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五木寛之先生『息の発見』

1.作家の五木寛之先生と作家・禅僧の玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)先生との対談集『息の発見』(平凡社)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

2.五木先生の書かれた「息の旅に気づく旅のはじめに」より

『息は自律神経の働きであるから、ふつうは無意識の活動だ。  しかし、意識を集中することで、それをコントロールすることもできる。  呼吸が制御できれば、鼓動や脈拍などもある程度は制御できるだろう。  顔が紅潮したり、筋肉がこわばったりすることにも対処できるかもしれない。』

3.第二章「ブッダの息の教え」より

『玄侑・・・人間の体は、ふだんは、自律神経がなんでもやってくれるのに、そのなかで意識して変えられるのは、呼吸くらいですよね。  涙腺とか、発汗の管理に、自分の意思を介入させることはむずかしいですから。

五木・・・人間の生命活動のほとんどが、自律神経の働きに支配されているのに、唯一、息だけが、意識的にコントロールできるわけですね。

玄侑・・・ええ、唯一ですね。  呼吸中枢は、大脳からもつながっているようです。  だから意思で、ある程度、変えたり止めたりもできるわけですね。  意思で変えて、それを習慣化させていくことで、無意識の呼吸も変えていくことが、大事だと思うんです。

五木・・・ああ。  修行や訓練によって、無意識の呼吸を変えようと。  つまり瞑想というのは、意識的な無意識のコントロールということなんですね。

玄侑・・・そういうことです。  目指すのは、やはり無意識だと思うんです。』

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