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中村天風先生『霊性の満足』

『中村天風一日一言』(PHP研究所刊)の「あとがき」を元長崎県立大学教授・南方哲也先生が書かれています。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①私が天風先生にはじめてお目にかかったのは、1954年4月に神戸で6日間にわたって行われた心身統一法の講習会を受講したときのことでした。  (中略)

②私は当時、大学で理論経済学を学んでいましたが、経済学では人間の幸福を得ることができないことに気づいていました。  (中略)  なぜならば、人間は財を得るとそれだけ欲望も大きくなっていくからです。  欲望はいつまでたっても満たされることがないのです。  それならば、個人が幸福を手に入れることは不可能だという結論に達します。  (中略)

③ところが、天風先生はこのテーマに明快な回答を与えて下さいました。  人間の欲望にはいろいろな種類がある。  本能的欲望、感覚的欲望、感情的欲望、理性的欲望がある。  しかし、これらのいずれの欲望満足を生活目標としても人間は幸せにはなれないと天風先生は説かれます。  その理由は、これらの欲望は満たされると、また、それだけその欲望の方が大きくなり、永遠に満足されることはないからです。  (中略)

④それではどのような欲望の満足を目標とするのがよいかというと「霊性の満足を目標とする」ことです。  創造の生活をし、人の世のためになることを生活目標とすることなのです。  これが霊性満足の生活であり、宇宙の進化と向上に順応するという人間本来の使命を遂行することになると説明されるのです。』

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