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『老子の読み方』

1.谷沢永一先生と渡部昇一先生の対談集『老子の読み方』(PHP研究所刊)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①谷沢・・・チャイナにおけるものの考え方の伝統は、「儒家(じゅか)」と「道家(どうか)」の二つに大きく分けられます。  儒家とは孔子の流れを汲(く)む一派で、いわば現世密着の志向性がある。  一方、道家は老子、荘子を基にして、儒家に徹底的に反対した一派です。  「人間社会など小さなことであり、天地自然がどうだ、こうだ」と話を大きくし、現世離脱の志向性があります。  (中略)

②渡部・・・『老子』には訳のわからない文章がたくさん入っています。  後代につけ加えられたと思われるものや、当時の単なる諺(ことわざ)を入れたものなど、バラバラなメモを集めて一冊にしたという感じがします。  しかし、その中には「きらめくような鋭さ」を持つものがあるのです。  (中略)

③谷沢・・・『老子』は漢学者が漢学の知識で向かっていっても手に負える代物ではありません。  老子を読むには気分が大事なのです。  (中略)

④渡部・・・『老子』は全部わかる必要がないという立場に立って、難しいものは省きましょう。  あまりに説明が難しいところを無理に解釈すると、かえって老子の本心にあわない危険性が大きい。  『老子』はもともと訳のわからないものも含めて集めてできているのですから。  (中略)

⑤谷沢・・・儒教の場合は人間が社会で生きていく原理であり、非常に具体的なものです。  『老子』の「道」は天地運行の原理であり、儒教の道は道ではない。  それが老子の意見です。  (中略)  この世にいろいろと存在するのはすべて「道」である。  これは無際限な世の中を動かす大いなる力という意味です。  その「道」を世渡りの意味に用いるなんて小さいというのが道家の姿勢です。』

2.税理士・不動産鑑定士で城西の黒帯でもある井出真先生から年始の電話をいただきました。  12月25日のブログで「総勢60余人が (中略) 長州藩に革命を起こす勢いで叛旗(はんき)を翻(ひるがえ)したのです。」という半藤一利先生の『幕末史』の一部を紹介しました。  井出先生のお爺さんのお爺さんに当たる方が土佐藩の脱藩浪士で、その60余人の中の1人だそうです。  そんなことが分かるのもブログを書く喜びの一つですね。

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