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安部英樹さん『不良のタオ』

『不良のタオ』(安部英樹著 講談社刊)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①中国や華人社会ではタオ(道)を修行する人のことを修道人と呼び、こうした修道人を指導する先生を師父(しふ)と称する。  (中略)

②タオの思想は老荘(ろうそう)を起源とする。  老荘とは老子と荘子のことであるが、どちらも中国の紀元前の思想家で、老子のほうが『老子道徳教』、荘子のほうは『荘子』と呼ばれる書物を書き残したとされている。

③この老荘の思想を源流として、その下流で生まれたのが、いわゆる道教であるが、これは神仙を拝むことで現世利益を求める宗教だと思ったらよい。  この道教とは別に偶像崇拝を極力排して、純粋に老荘思想を学び、宇宙の法則とリズムに逆らうことなく生きることを目指す一派があり、彼らを道家(どうか)と呼ぶ。  私の師父である卓師父もこうした道家の一人である。  (中略)

④周囲を見渡して、アナタの同級生や仕事の同僚で、勉強が好きで好きでたまらない人とか、スポーツだったら三度のメシを抜いてもやりたいという人、また仕事の内容が好きで好きでたまらない人、子供のために何かをすることが嬉しくて嬉しくてたまらない人はいないだろうか?  (中略)

⑤本人は自分が好きで好きでたまらないからしているのだから、まったくゼロだとはいわないが、彼らの気持ちのなかには「頑張っている」という意識は希薄(きはく)なのである。  (中略)  リラックスして伸び伸びと物ごとに取り組んでいるのだ。  つまり生命エネルギーを浪費していないのだ。  (中略)

⑥卓師父が新しい弟子たちに口癖のようにいったのが「心を愉快にリラックスしなさい」ということであり、これがタオへ近づく第一歩なのである。』

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