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村山雅美・元南極観測隊隊長

毎朝事務所に着いてから少しずつ読んでいる本の一つに『千年語録』(サライ編集部編 小学館刊)があります。  今日は村山雅美(まさよし)さんの項を読みました。  村山さんは第1次南極観測隊から7回にわたり極地を訪れ、うち3回の越冬隊長を務められました。  1968年の第9次隊長のとき、雪上車で日本初の南極点踏破を果たしています。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『(1)リーダーシップ

①リーダーの条件は、決断力ですね。  もちろん精神力も体力も、強いに越したことはない。  僕は、人間の判断力にそれほど違いはないと思うんです。  冷静に考えれば、ほとんど同じような結論に落ち着くものです。  ところが切羽詰ると、それができなくなっちゃう。  ですから、追いつめられたときの多数決は、大変危険です。  気弱になった集団の多数意見は、往々にして誤る。


②細心の注意と大胆な行動、そして油断大敵の心得がリーダーには必要でしょうね。  危ないのは帰路です。  成功したことで、つい気がゆるんでしまいがちです。  冒険や探検の一番の眼目は、「生きて帰ること」なんですから。

(2)能力

我々の踏むプロセスは、きわめて常識的です。  その結果が「前人未到の大冒険」などといわれるにすぎない。  

(3)境地

なぜ冒険するのか。  ひとつには、未知なる体験への好奇心です。  いわば怖いもの見たさですね。  もうひとつは、ある極限を突破すると、また新たな目標を見出してしまう。  これこそ、人間の底知れぬ能力だと思う。  実感的にいえば、人間は困難を突破すると、「生きている充実感」を感じる動物なのでしょうね。』

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