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山田永さん『敬語力』

『社長は食べられました-「敬語力」養成講座』(山田永著 集英社刊)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します(一部、私が補足・編集しています)。

『1.×「もしもし。 ○○です。」
   ○「はい。 ○○です。」

かかってきた電話を受けたとき、第一声になんと言っていますか?  携帯や家庭の電話だと、「もしもし」という人がとても多いのでは。  「もしもし」は、電話をかけた側が言う言葉です。  「もしもし」の語源は、「申し申し」であって、「これから用件を申し上げます」という謙譲語です。  よって、電話を受けた側は「もしもし」を使えません。  携帯や家庭にかかってきた電話なら、「はい。 ○○です。」と答えましょう。

2.×「きょうは気温が高いです。」
  ○「きょうは気温が高いん(の)です。」

  ×「きのうは気温が高かったです。」
  ○「きのうは気温が高かったん(の)です。」
 
「い」「た」は助動詞です。  動詞に助動詞がついて、「きょうは行くです」「きのうは行ったです」という人は絶対いないのに、形容詞に助動詞がつくと、「きょうは気温が高いです」「きのうは気温が高かったです」とやる人がかなりいます。  (中略)  でも普段は「い」「た」と「です」のあいだに、小さく「ん」を入れてしゃべっていませんか?  「高いんです」「高かったんです」。  この「ん」は「もの」「こと」というもっとも簡単な名詞を表します。  話すときは「ん」で、書くときは「の」と表記します。  つまり、「い」「た」に直接「です」をつけず、あいだに名詞が入るのが正しい言い方なのです。

3.×「とんでもございません。」
  ×「とんでもありません。」
  ○「とんでもないことです。」

「とんでもない」はこれで一語なのです。  「い」で終わるから形容詞です。  (中略)  その最後の「ない」の部分だけを敬語にして、「ございません」「ありません」にすることはできません。  「くだらない」の敬語に「くだらございません」「くだらありません」という言い方がないのと同様、「とんでもございません」「とんでもありません」は存在しません。

  ×「とんでもないです。」

2.で見たように《い+です》の、「とんでもないです」もダメです。』

敬語って難しいですね。  昨日、本書を読んだばかりなのに、朝一番の携帯に「もしもし。」と出てしまいました(恥)。

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