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『プーチンと柔道の心』

『プーチンと柔道の心』(ウラジミール・プーチン他著 山下泰裕・小林和男編)を読みました。  ロシアのプーチン首相(元大統領 柔道5段)が他の二人と書いた柔道の本です。  元NHKロシア支局長の小林さんがプーチンさんにインタビューした部分から抜粋し、番号を付けて紹介します。

小林『柔道を習った目的は、世界チャンピオンを目指すことだったのですか。』

プーチン『①そんな、たいしたことではありませんでした。  目標は柔道の力を借りることでした。  かなり単純なものです。  

②私は子供の頃不良だったのです。  日本の皆さんにわかっていただけるかどうかわかりませんが、ほとんどの時間を外で遊んで過ごしました。  つまり、他の子供たちと一緒に、通りでよたっていたということです。  ですから、私は「通りで育った」と言ってもいいでしょう。

③両親は私をまともにしようと、接する時間をなるべくたくさん取ろうとしていました。  そのために母は仕事を辞めたくらいです。

④「通り」には厳しい掟(おきて)がありました。  特にあのくらいの年齢だと、何か揉(も)め事が起きたときには、数学の方程式が解けるかどうかで勝ち負けを決めるようなことにはなりません。  芸術や文学の知識も役には立ちません。

⑤たいていは、掴(つか)み合いの喧嘩(けんか)です。  はっきり言えば。  そして、強いものが正しい、ということになるのです。  強い人が頼られるのです。

⑥その頃の私の周りの世界でいい顔をするために、私はいろいろな方法で体を鍛えようとしました。  小柄でしたから。  ボクシングをしてみたり、レスリングをしてみたり、そうやっていくうちに柔道に辿(たど)り着いたわけです(13歳)。  

⑦ただ、柔道に辿り着いて、私は変わりました。  考え方だとか、人生観、他の人との接し方も変わりました。  そういうふうに、スポーツ、特に柔道は私の人生の中で大きな役割を果たしたのです。  センセイが良かったのです。』

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