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この世に神秘はあるか

1. 毎週木曜日の朝日新聞夕刊に花園大学教授の佐々木閑先生が 『 日々是修行 』 というコラムを連載されています。

2. 私のブログでも9月28日・29日に 『 仏教の話 』 として取り上げ、9月29日のブログで次のように書きました。

 『 佐々木先生の論点は次のとおりだと思われます。

 仏教は、釈迦というひとりの人間が説いた道であって、他の宗教にありがちな絶対者 ( 神 ) や超能力や輪廻 ( 魂が生まれ変わること ) というような非科学的なことを否定している。 だから、仏教は信じられる。 』

3. それに関連する内容を、佐々木先生が昨日のコラムで 『 この世に神秘があるか 』 という題で書かれていたので、ちょっと長くなりますが、紹介します。

 『 この世に神秘はあるか。  私の意見を言おう。  「 過去や未来が見える 」 とか 「 霊の存在を感じる 」 といった話は、語り手の心情によるあやふやな情報なので、信頼しない。 

 私自身は 「 自分を守ってくれる強い力 」 を感じているが、それは私一人が心で感じる神秘であり、他人に言っても意味がないので、詳細は決して語らない。

 ( 中略 )

 そういう意味では、私は、下界の神秘現象を否定する。  しかしその一方で、精神内部の神秘というものは絶対にあると強く主張する。 

( 中略。 『 100年ほど前のインドのたラマヌジャンという数学者が、数々の重要定理を 「 心の中の女神が教えてくれる 」 ことによって発見した 』 という例を紹介しています。 )

 つまり、本当の神秘とは、世の真理を一瞬で悟る、その精神の働きにこそある。  「 うーん 」 とうなって精神を集中した時、人の心には、普段の生活では絶対得られない強い理解力が生じ、それが真理を教えてくれる。  普遍的な真理を生み出すことのできる神秘。  すなわち 「 間違いのない神秘 」 である。  仏教に神秘はあるが、それはこのような、精神内部の神秘なのである。 』

4. 熱燗のおいしい季節になりました。  

 月曜日にまたお目にかかります。






















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