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ダーウィン『種の起原』

1.先週の土日、『種の起原(上)(下)』(ダーウィン著 八杉龍一訳 岩波文庫刊)を読みました。

2.上巻の表紙に次のような文章が書かれています。

『自然選択(=自然淘汰)と適者生存の事実を科学的に実証して進化論を確立し、自然科学の分野においてはもちろん、社会観・文化観など物の見かた全般に決定的な影響を及ぼした著作として、この『種の起原』の名を知らぬ人はあるまい』

3.上巻から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①未来に目をむけるなら、現在大きくて勝利者になっており、勢力のおとろえのわずかな(=絶滅のまだきわめてすくない)生物群は、ながく増加しつづけるであろうと、予言することができる。

②しかし、どの群が最後の勝利者となるかは、だれも予言できない。  なぜならわれわれは、以前にはきわめてひろく発展していた多くの群がいまは絶滅してしまっていることを、よく知っているからである。

③さらにとおい未来をながめるならば、われわれは、

(1)大きな群がたえずつづけて増加していくために多数の小群は完全に絶滅してしまって変化した子孫をのこさぬであろうこと、

(2)またしたがってある時期に生存していた種のうち、はるかな未来に子孫をのこすものはごくわずかであることを、予言できる。』  

(中略)

『④もしもわれわれが、

(1)ほとんどすべての種はその生息中心地においてさえ、これと競争する種がなければ、いちじるしく個体数をますであろうこと、

(2)ほとんどすべての種は他のものを捕食(ほしょく・・・生物が他の生物をつかまえて食べること)するか、または他の犠牲になる(=食べられる)ものであること(=どの生物も直接または間接に、他の生物と関係を持っていること)を念頭におくなら、そうすればわれわれは、つぎのことをみるはずである。

⑤それは、どの国に生息するものもその範囲は、目立たずに変化していく気候や土地の物理的条件のみに依存するものでは絶対になくて、その大部分は、その生物があるいはそれに依存(=捕食)し、あるいはそれによってほろぼされ(=食べられ)、あるいはそれと競争する、他の種の存在によってきめられる、ということである』

4.最近目にする、社会の様々な分野における栄枯盛衰(えいこせいすい・・・人の一生や世の中は、盛んな時もあれば、衰える時もあるということ)の事実を理解する上で大変参考になりました。

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