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宋文洲さん『どん底の効用』

今日配信されてきた宋文洲(そう・ぶんしゅう・・・ソフトブレーン株式会社の創業者)さんのメールマガジン『論長論短』から抜粋し、番号を付けて紹介します。  タイトルは『どん底の効用』です。

『①高速道路をずっと走ると眠くなるように、人間は良い調子が続くと必ず惚(ぼ)けてきます。  当然、人間の塊(かたまり)である組織も同じです。

②人間の本当の力が試されるのはうまく行っている時ではなく、どん底に陥(おちい)った時です。  どん底で喘(あえ)いでいる間に智慧(ちえ)と闘志が磨かれる人もいれば、自暴自棄(じぼうじき・・・やけ)になる人もいて、消え去る人もいるのです。

③好きでも嫌いでもどん底が訪ねてくるものです。  どん底の深さは人によって異なりますし、その人自身の深さによってどん底の深さの感じ方も違うのでしょう。

④しかし、中途半端などん底はよくありません。  どうせなら自己否定と自己険悪(じこけんお)に繋(つな)がるほどのどん底がいいと思います。  所詮(しょせん)、人間の本当の反省はどん底に落ちないとできないからです。

⑤「反省だけなら猿でもできる」といいますが、それは人様に見せるための偽(にせ)反省だからです。  いわゆる他人のための反省であり、これ以上の非難を避けるための手段に過ぎないのです。

⑥部下のミスや過ちをみて「反省しろ」と上司がいうと、「はい。反省します」と部下が言います。  はっきり言ってこれはただの茶番(ちゃばん)です。  人様に言われて反省する人などは居ません。  部下が本当に反省する時は痛みを感じてこれ以上逃げ道がなくなり、しかもだいぶ時間をかけてその痛みを噛み締めた時でしょう。  (中略)

⑦傲慢(ごうまん)が怠慢(たいまん)を呼び、怠慢がどん底を招きます。  どん底が反省を引き起こし、反省が成長をもたらします。  成長が頂点を迎えると傲慢が静かに生まれます。  (中略)

⑧どん底はつらいのですが、過剰に心配することがありません。  それは自分達ができない真の反省を神様が促(うなが)してくる過程と思えばいいのです。  いつも「反省しない奴」を嫌うこともありません。  本当にそんな人間であれば、いずれどん底に陥(おちい)って反省をせざるをえなくなるでしょう。

⑨人間、組織、そして国家の本当の強みはどれほどの栄光を経験したことではなく、どれほどのどん底を経験し乗り切ったかということでしょう。  成長とは頂点から始まるものではなくどん底から始まるものです。』

よい週末を。

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