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西原理恵子さん『負け方』

漫画家の西原理恵子(さいばら・りえこ)さんが書かれた『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(理論社刊)から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①ギャンブルって無法地帯のようで、実はちゃんと、最低限のマナーがあった。  わたしが師匠に教わったのは、まず「負けてもちゃんと笑っていること」。  これはギャンブルのマナーの、基本中の基本。

②ギャンブルをやる人たちの中には、勝ってるときは調子がいいけど、負けたとたん、グジグジ文句を言ってすねたり、怒り出す人がけっこういる。  そういうのは、もう、ぜんぜん、ダメ。  マナー違反。  ギャンブルなんて負けてあたりまえなんだから、「損した」「損した」って騒ぐくらいなら、最初からやるなって話なのよ。  (中略)

③ギャンブルっていうのはどうやって勝つかじゃない。  負けたときにどう切り返すかだ。  ひと月分の稼ぎが一晩でなくなったとしても、そこで言うギャグのおもしろさを競うくらいじゃないと。

④わたしがバクチを教わった大人たちは、みんな、そうだった。  ものすごい負けたときも、それをどう笑いに持っていくか。  そっちの勝負。  (中略)  だから思うんだけどギャンブルっていうのは、授業料を払って、大人が負け方を学ぶものじゃないかな。  (中略)

⑤誰だって勝つ気で行くんだよ。  勝つ気で行くんだけど、負けることのほうがずうっと多いのがギャンブルなの。

⑥人生だってそう。  勝つことより、負けることのほうがずっと多いし、負けてあたりまえ。  わたしにとってのギャンブルは、そういうときの「しのぎ方」を、型破りの大人たちから学んだところだった。』

空手の試合においても「勝ちっぷり(・・・勝ったあとの態度)」は大事ですが、「負けっぷり(・・・負けたあとの態度)」はもっと大事です。  明日から三連休。  よい週末を。

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