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矢田部英正先生『からだのメソッド』

1.『からだのメソッド』(矢田部英正著 バジリコ刊)から抜粋し、番号を付けて紹介します。  武蔵大学非常勤講師の矢田部先生は日本の伝統的な身体技法を研究されています。

『①猫背になりやすい人は、背筋を伸ばそうとするのではなく、肩を広げるようにして治します。  左右の肩と肩を手で触れて、両方の距離をできるだけ遠くに保つようにします。  両方の肩を下げ、肩と肩とを広く遠くに保つようにすると、胸に自然と張りが出てきて、ストレスなく猫背をなおすことができます。  (中略)

②「胸を張ろう」と意識をすると、上半身に力みが生じやすく、これもストレスの多い姿勢となります。  外見的にはそれほど悪い印象はありませんが、上体を支える基点がウェストの高い位置に上ずってきて、腰椎(ようつい)にはストレスがかかってきます。

③腰を強く反るような意識をした場合にも、胸が反射的に張り出してくることがあります。  (中略)  猫背と同様、腰を反ることにも注意が必要で、からだが発達中の子どもたちは、腰を反ることによる障害(腰椎分離など)を引き起こしやすいので、とくに気をつけておく必要があります。』

2.矢田部先生は武蔵大学で「日本の身体文化 演習」という実習を指導されているそうです。  巻末に掲載されている受講者の実習レポートに次のような記述がありました。

『以前から「姿勢を良くしなくては」という意識があったが、よい姿勢は疲れ、気が張り、一度正してもすぐに元の姿勢に戻ってしまった。  授業で学んだことを思い返すと、腰にストレスを与える「反り腰」の状態だったからだと思う。  正しい姿勢は疲れる、という強い思い込みがあった。』

3.家内からよく「歩くときに猫背になっている」と指摘されます。  逆に気を付けて歩いているときは、胸を張った「反り腰」になっていました。  「胸を張る」というより「肩を下げて広げる」というイメージを持つことが大切なんですね。

猫背で歩いている私を見かけたら、ぜひ注意して下さい(笑)。
  

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