PREV | PAGE-SELECT | NEXT

島田洋七さん『がばいばあちゃん お寺へ行こう』

島田洋七さんが書かれた『がばいばあちゃん お寺へ行こう』(本願寺出版社)から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①ばあちゃんとの生活が、いよいよ終盤に近づいてきた。  中学三年になり、野球の実力を認められた僕は、母校(佐賀の城南中学校)の推薦で野球の名門・広島の広陵高校に進学することになったのだ。  (中略)

②ばあちゃんと共に過ごした八年間の思い出をいっぱい心につめて、広島のかあちゃんの元で暮らすことになった。

③中学の卒業式を終え、家に戻り、卒業証書をお仏壇にお供えして手を合わせていると、ばあちゃんんも後ろに座り、一緒に「ナマンダブ、ナマンダブ」と手を合わせてくれた。  そして突然立ちあがり「ばあちゃんからも昭ちゃんに卒業証書をあげるばい」と言って、読み上げてくれた。

④「卒業おめでとう。  小学校二年のとき、かあちゃんと離れてこんな佐賀の田舎の貧しい家に来たけど、よく八年間がんばりました・・・・・・」  (中略)

⑤ご飯がないときは、おっぱさん(お仏壇に供えるお仏飯のこと)に醤油を塗って食べていたが、本当はおなかいっぱいご飯をたべさせてあげたかった。  毎日走れ、と言ったが本当は好きな習い事をさせてあげたかった。  そして何より、本当はかあちゃんと一緒に暮らさせてあげたかった・・・・・・。

⑥かわいい孫に苦労をさせたことに、ばあちゃんも涙を流したかったに違いない。  そう思えば、ばあちゃんは、僕以上につらい八年間だったのかもしれない。』

TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT