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内田樹先生『照顧脚下』

1.神戸女学院大学・文学部総合文化学科教授、内田樹(うちだ・たつる)先生のブログ『内田樹の研究室』の9月24日のタイトルは「夢の合気道合宿」でした。  内田先生は合気道六段、居合道三段、杖道三段の武道家でもあり、神戸女学院大学・合気道部顧問も務められています。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①月曜から水曜までは合気道の秋季合宿。  いつもの神鍋高原。  

②観光バスを仕立てて、遠足気分ででかけたのはよいのだが、これがシルバーウィークの中日で、高速道路1000円デ―。  行きの阪神高速の入り口からすでに渋滞。  (中略)  2時間半おくれて現地着。
 
③さっそく稽古の支度にかかるが、またもトラブル発生。  畳にガラス破片が散乱していたのである。

④畳を運んでいる私が手を切って、そこで畳についていた白い破片がゴミではなくて、ガラス破片であることに気づくという粗忽な話であるが、まさか畳にガラスをつけたまま積み上げておくような非常識な使用団体があるとは思わなかった。

⑤直前にこの畳を使ったのは京都の某大学の合気道部である。  ガラス窓を割ったということだけは宿の人に申告したようだが、ガラスの破片を畳に散らしたまま掃除せずに帰ったのである。

⑥かつて武道家の心得を多田宏先生(合気道多田塾主宰)にお伺いしたとき、先生は「照顧脚下(しょうこきゃっか)」と即答された。  「足元を見よ」と。

⑦足元を見ずに帰った諸君は武道家としての資格が自分にあるかどうか熟慮願いたい。  ガラス破片拾いでずいぶん時間が遅れてしまったが、さいわい切り傷は二人だけで済んだ。』

2.『照顧脚下』は『脚下照顧』とも言います。  大辞林では『脚下照顧』として次のように出ています。

『(「脚下を照顧せよ」という禅家の標語から)他に対して理屈を言う前に自分の足もとをよく見ろ。  自己反省を促す意で用いられる。  照顧脚下。』

3.会社の私の部屋に、父が彫った『照顧脚下』の額が置いてあります。  昨年父が亡くなったあと、実家に置いてあるのを目にし、貰い受けました。  父の形見、と言ってもいいかも知れません。

二日働いただけでまた週末です。  よい休日を。  

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