PREV | PAGE-SELECT | NEXT

『照千里 守一隅』

1.今朝の日経新聞に『致知』という雑誌の一面広告が載っていました。  日本BE研究所所長・行徳哲男先生の推薦文の中に次のような文章がありました。

『カントは死ぬまで我が街から一歩も出でず。  キリストの布教は僅か五哩(マイル・・・約1609メートル)四方。  然し二人は人類を永遠に照らす深い真実を遺した。』

2.その文章を読んで、3月4日のブログでも取り上げた『守一隅 照千里』という言葉を思い出しました。  医学博士・鈴木一作先生のブログ『時代を担う子ども達のために』に明快な解説文が載っていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①天台宗の開祖・最澄の言葉に、「古人曰く、径寸十枚、これ国宝に非ず。  一隅を照らす、これ則ち国宝なり」(山家学生式) というのがあります。

②最初の 「古人曰く、径寸十枚」 とは、史記・田敬仲完世家にある有名な国宝問答 「照千里、守一隅」 の故事を踏まえたものとされています。

③すなわち、魏王が言うに、「私の国には直径一寸の宝玉が十枚ある。これが国の宝だ」―。  すると斉王が答えて、「私の国には、そんな宝玉はない。だが、自分の一隅をしっかり守り、千里を照らす人材がいる。これこそ国の宝だ」 と。

④最澄の言葉は、読んで字の如く、「一隅を照らす人こそが国宝」 という解釈が一般的なようです。
  しかし、故事にあるように、「一隅を守りながら千里を照らすほどの逸材こそが国宝」 という解釈もあります。

⑤どちらの解釈が正しいかは別にして、「一隅を照らす」 とは、人としての真摯な生き方を示すと同時に、人材の大切さを表す言葉として使われていることは確かでしょう。

⑥私は、もちろん千里まで照らせる逸材には遠く及びませんが、せめて一隅を照らせる人間でありたいと思います。  小学校での絵本読み語りも、そういう気持ちで続けてきました。』

⑥については私もまったく同じ気持ちで生きています。

TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT