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夏井睦先生『傷はぜったい消毒するな』

1.先週の土曜日、靴箱からスニーカーを出そうとしたら引き戸にはさまれて左手の人差し指をケガしました。  爪の生え際から1センチ下の皮膚が5ミリ四方くらい削ぎ取られたのです。

2.1ヵ月ほど前に『傷はぜったい消毒するな』(夏井睦著 光文社新書)を読んだ際に買っておいた「キズパワーパッド」を貼っていたら、いつもより早く治りました。  

3.夏井睦(なつい・まこと)先生は石岡第一傷の治療センター長です。  本書より抜粋し、番号を付けて紹介します。  

『①筆者はおよそ10年前、この「傷は消毒してガーゼを当てる」という治療が、科学的根拠のない単なる風習にすぎないことに気がついた。  (中略)  筆者が提唱しているのが「傷の湿潤(しつじゅん)治療」である。  「傷を消毒しない、傷を乾かさない」という二つの原則を守るだけで、驚くほど早く、しかも痛くなく傷が治ってしまうのである。

②皮膚の傷の治療、つまり皮膚の再生に絡(から)んでいるのは、皮膚の細胞、その細胞の移動と分裂の舞台となっている真皮、肉芽だ。  これらの共通点は「乾燥に弱い」ことであり、むしろ最大の弱点といってもいい。

③従来は、カサブタができると治る、と誤解されていた。  だから、早くカサブタができるようにとせっせと乾かしていたわけだが、何のことはない、傷が治らないように、細胞が早く死ぬようにと一生懸命乾かしていたのだ。

④擦りむき傷やヤケドの治療に有用なものとしては、次の二つの条件が満たされているものであればいい。  (1)傷にくっつかない。  (2)滲出液(しんしゅつえき=細胞成長因子)を外に逃がさない。  もちろんこれでいいのだが、さらにもう一つ、(3)ある程度水分(滲出液)吸収能力がある、という条件が加わればベストである。

⑤この三つの条件を満たした治療材料を「創傷被覆材(そうしょうひふくざい)」といい、(中略)現在、「キズパワーパッド」という商品名でドラッグストアーなどで販売されている。

⑥消毒薬は人体細胞はすぐに殺せるのだが、細菌を殺すのには時間がかかる。  (中略)  誰でも一度や二度、傷をヨーチンやイソジンで消毒されたことがあるだろう。  すごく痛かったと思う。  なぜ痛かったのだろうか。  (中略)  消毒薬は傷口の破壊薬だから、傷口が破壊されて痛かったのだ。』

4.簡単に言うと「乾燥させないほうが早く治る」ということだと思います。  「キズパワーパッド」の箱に書いてあった「正しく効果を得るために」を番号を付けて紹介します。  

『①キズは水道水でよく洗う。

②ケガをしたらすぐ使う。

③消毒剤やクリームと一緒に使わない。

④キズの経過観察を怠らない。』  

5.「キズパワーパッド」は貼ったまま手を洗っても「(通常の)救急ばんそうこう」のようにびしょびしょにならないので便利でした。  今日は「通販番組の商品宣伝」みたいなブログになってしまいました(笑)。 よい週末を!

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