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湯川秀樹先生『天才の世界』

『天才の世界』(湯川秀樹・市川亀久彌著 光文社知恵の森文庫刊)を読みました。  本書は1973年に出版された『天才の世界』(小学館刊)を文庫本化したものです。  弘法大師・石川啄木・ゴーゴリ・ニュートンの四人を対談形式で取り上げています。  湯川先生が書かれた「まえがき」から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①本書では、それぞれ違ったタイプの、スケールにおいても、業績の客観的価値においても、大小の差があり、また時代も地理的環境も異なる四人の人たちを考察の対象とした。

②共通するのは、生涯のある時期に、やや異常な精神状態となったことであろうと思われる。  それは外から見て異常かどうかということではなく、当人の集中的な努力が異常なまでに強烈となり、それがある時期、持続されたという点が重要なのである。

③それが一番よくわかっているのはニュートンの場合であり、また啄木の場合である。  弘法大師の場合にもそれがあったに違いないが、具体的にはつかみにくい。  ゴーゴリの場合も、伝記を詳しく調べれば、同様なことがあったろうと思うが、確言はできない。』

やはり、どんな分野であれ、他に抜きん出た実績を上げるには、ある時期に異常なまでの集中力を発揮することが必要なのですね。

日本初のノーベル物理学賞を、湯川秀樹先生が受賞されたのは1949年です。  私は1953年生まれですが、同級生には「○○秀樹」君がたくさんいます(笑)。  

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