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岡山嘉彦さん『セレンディピティ』

1.昨日のブログの中に「セレンディピティ」という言葉がありました。   「セレンディピティ」を大辞林で引くと次のように出ています。

『セレンディピティ(serendipity)・・・思いがけないものを発見する能力。  特に、科学分野で失敗が思わぬ大発見につながったときなどに使われる。』

2.先週末に読んだ『生命のパズル』(岡山嘉彦著 PHP研究所)にも「セレンディピティ」に関する記述がありました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①幸運の訪れを察知して成功に導く能力のことをセレンディピティと言う。  セレンディピティは重要な科学的発見をするために必要な能力とされる。

②セレンディピティという言葉は18世紀の中頃、英国のホレース・ウォルポールという人物が友人に出した手紙の中で「造語」として使われたのが最初である。  彼は探しているものはすべて見つけ出してしまう特殊な才能を持っていた。  ウォルポールは自分のそのような「洞察力」や「探索能力」をスリランカに伝わる寓話「セレンディップの三人の王子」物語にちなんで「セレンディピティ」と名付けた。

③寓話の内容を簡単に紹介してみよう。  王様の命令で世界中を旅した三人の王子たちは、さまざまな人々やいろいろな事件に出遇ったが、すぐれた洞察力によって偶然をも味方につけ、賢明さと勇気と忍耐によって次々と起こる困難を克服し、立派に成長して国に帰って来るという話である。

④ウォルポールが名付けた「セレンディピティ」という言葉は我々に様々なことを示唆してくれているが、「偶然」という視点から整理してみると次のようなことが言える。

・「偶然」とはいろいろな人や事件に遭遇すること。
・「偶然」をチャンスと気づくには「洞察力」が必要。
・「偶然」の出来事を通して「必然」を発見することができる。』

3.岡山さんはセレンディピティによって成し遂げられた例として、次のようなものを挙げています。

・フレミングによるペニシリンの発見
・ノーベルによるダイナマイトの発見
・レントゲンによるX線の発見
・ニュートンによる万有引力の発見
・田中耕一による高分子質量分析法の発見
・江崎玲於奈によるトンネルダイオードの発見
・白川英樹による導電性高分子の発見
・福井謙一による化学反応過程の理論的研究

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