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福岡伸一先生『コラーゲン』

『動的平衡』(福岡伸一著 木楽舎)を読みました。  青山学院大学教授の福岡先生の専攻は分子生物学です。  『コラーゲン添加食品の空虚』の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①コラーゲンは、細胞と細胞の間隙を満たすクッションの役割を果たす重要なタンパク質である。  肌の張りはコラーゲンが支えているといってもよい。

②ならば、コラーゲンを食べ物として外部からたくさん摂取すれば、衰えがちな肌の張りを取り戻すことができるだろうか。  答えは端的に否である。

③食品として摂取されたコラ-ゲンは消化管内で消化酵素の働きにより、ばらばらのアミノ酸に消化され吸収される。  しかし、コラーゲン由来のアミノ酸は、必ずしも体内のコラーゲンの原料とはならない。  むしろほとんどコラーゲンにはならないと言ってよい。

④食べ物として摂取したタンパク質が、身体のどこかに届けられ、そこで不足するタンパク質を補う、という考え方はあまりに素人的な生命観である。

⑤ついでに言うと、巷間(こうかん)には「コラーゲン配合」の化粧品まで氾濫しているが、コラーゲンが皮膚から吸収されることはありえない。  もし、コラーゲン配合の化粧品で肌がツルツルになるなら、それはコラーゲンの働きによるものではなく、単に肌の皺(しわ)をヒアルロン酸や尿素、グリセリンなどの保湿剤(ヌルヌル成分)で埋めたということである。』

中華料理のふかひれスープを飲むと、コラーゲンのおかげで肌つやが良くなると思っていました。  紹興酒で酔っぱらって、顔が赤くなっていただけなのですね(笑)。  良い週末を。

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