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北尾吉孝さん『松下幸之助さんの言葉』

SBIホールディングスCEOの北尾吉孝さんが書かれた『逆境を生き抜く 名経営者、先哲の箴言』(朝日新書)を読みました。  パナソニックの創業者・松下幸之助さんの『好況よし、不況さらによし。』の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①私(北尾さん)流に解釈すれば、この言葉には二つの意味があると思う。

②一つは、長い間には「悪いときを乗り越えなければならない時期」が必ずあるということだ。  よい時期、悪い時期と多様な経験をするなかで、人は成長する。  会社もやはり同じで、悪いときもあれば、当然ながらよいときもある。  そんな当たり前の事実を、まずは認識しておくべきだというのが一つ。

③もう一つは、不況は会社にとって本物に生まれ変われるチャンスだということだ。  不況のときは普通のことをやっていてもだめ。  となれば、そういう状況の中でこそ、思い切った発想、新しい発想が生まれてくる。

④松下さんはこうも言っている。  「かってない困難からは、かってない革新が生まれ、かってない革新からは、かってない飛躍が生まれる。」  私(北尾さん)もそう思う。  困難があると、必死になって考える。  しかし、その困難の程度が非常に大きいと、普通のやり方では乗り越えられない。  つまり、従来の発想から大きな転換をしないと乗り越えられないとわかる。

⑤松下さんの次の言葉がそのヒントを示している。  「5%より30%のコストダウンの方が容易。」  言うまでもなく、30%のコストダウンというのは並大抵(なみたいてい)のことではない。  けれど、30%のコストダウンをやろうとなれば、ゼロから見直さなければならない。  そういう抜本的な発想につながるのだ。    

⑥つまり、雑巾(ぞうきん)を絞っても一滴も出ないというのであれば、新たな発想を考えようとなるのは自然な話。  そういう機会を与えてくれるのが不況だと思う。  まったく別の発想でものを考えるようになるし、それは大胆な変革になってくる。』

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