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山田真哉さん『目のつけどころ』

公認会計士の山田真哉さんが書かれた『目のつけどころ』(サンマーク出版)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.「紳竜の研究」という有名なDVDがある。  そのなかに、吉本興業の養成所、NSCの学生に向けた授業風景を録画した部分があるのだが、これがすばらしくおもしろい。  その授業で、島田紳助さんがこう話している。  「お笑いを始めようとしたときにまずしたのは、教科書をつくることでした」  これを聞いたときに私ははっとした。  というのも、私もことあるごとに、手づくりの「教科書」をつくっていたからだ。

2.経済評論家の勝間和代さんは、どう見てもスーパーウーマンである。  平凡な女性が逆立ちしてもマネできない、超一流のできる人だ。  が、勝間さんがほんとうにすごいのは、自分を「すごい人」に見せるのではなく、読者に対して「私にもできるかも」と思わせられることだ。  そのための工夫が、勝間さんの使っているステーショナリーなどの愛用品を、広く読者に紹介すること。  そうすることで、読者との距離感を縮めているのだ。

3.思考の間(ま)は、ビジネスには必須とさえいえる。  ある人気ブロガーは、ブログの質を高めるために、文章を一度プリントアウトして、紙で読み直してからアップするそうだ。  この作業も、思考の間を意識して空けることのひとつといえる。

4.「いい考えなら覚えているだろう」と思うのは、甘い。  人は書きだしておかないかぎり、キレイさっぱり忘れてしまう生き物だ。  というのも、考えはしょせん考えにすぎないからだ。  猛烈に感動し、誰かに話したり、涙を流したりしたならば、長期にわたり記憶として残るかもしれない。  だが、そうでないかぎり覚えていることはない。  人間は経験とリンクさせた記憶でないと忘れてしまうのだ。

5.私の経験上、「目のつけどころ」というのは、自ら編み出したものより、誰かの目のつけどころのよさに感心し、「これいい!  いただき!」とマネしたもののほうが、ずっと効果が高い。  というのも、自分が「心を動かされた」ということは、自分以外の誰かも心を動かされる可能性があるからだ。  自分が驚き、感動したものを、「目のつけどころ」としてストックして、それを実際に使って自分のパターンにしていく。  誰かの「目のつけどころ」を盗むのが一番効率がいいのだから、これほど楽な訓練もない。  目のつけどころのいい意見に出会ったら、「すごいな!」とただ感心するのではなく、「いただき!」と思うことが大事なのである。』

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