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池田清彦先生『生物進化の旅』

1.以前から「生物の進化」あるいは「生物の生き残り」に興味がありました。  

2.リーマン・ショック以降の経営環境の悪化から多くの企業が経営不振におちいっています。  企業経営者のはしくれとして「企業の進化」「企業の生き残り」はまさに最大テーマとなっています。  昨年の6月30日、今年の2月22日、3月26日とダーウィン関係の本を取り上げました。

3.生物学者の池田清彦先生が書かれた『38億年 生物進化の旅』(新潮社)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①サメは幾多の困難を全部乗り越えてきた動物だと言えるかもしれない。  

②デボン紀(4.1~3.6億年前)に現れ、デボン紀末の絶滅もペルム紀(2.9~2.5億年前)末の絶滅も、三畳紀(2.5~2億年前)末の絶滅も、白亜紀(1.45~0.65億年前)末の絶滅もすべて乗り越え、さらに、いつの時代でもコンペティション(競争)の相手がそれなりにいたであろうにそれらにも負けなかったという、希有(けう)な生き物である。

③サメは海洋の中では最強の肉食動物(トップ・カーニバー)のひとつでたしかに、古生代(5.4~2.5億年前)にはそんなに強い肉食動物はほかにあまりいなかったからトップ・カーニバーでいられたのだろうけれども、中生代(2.5~0.65億年前)になるともっと恐ろしげな海棲爬虫類(かいせいはちゅうるい)がいっぱいいた。  そういう強敵ともコンペティションをしながらサメは生き延びたのだ。

④新生代(0.65億年前~現在)になっても、シャチなどの獰猛(どうもう)な哺乳類がいるなかで、滅びることなく生き延びている。

⑤そう考えると、古生代から基本的な姿形も変わらないサメは、環境の変化に適応できる能力を持った最強の動物かもしれない。  きっと人類が絶滅してもサメは絶滅しないだろう。』

サメのような企業にしたいものです(笑)。   

気象庁の発表によると、東京の桜(ソメイヨシノ)は昨日(1日)満開になりました。  よい週末を! 

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