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有田秀穂先生『ストレス』

『脳からストレスを消す技術』(有田秀穂著 サンマーク出版)を読みました。  東邦大学医学部教授の有田先生は「脳内セロトニン神経」研究の第一人者です。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①人はストレスに勝てないようにできています。  また、ストレスは決してなくなりません。  「ストレスに強い人」というのは、ストレスを打ち負かしていく人ではありません。  襲い来るストレスを上手に受け流し、自分にとって適度なストレスにコントロールできる人のことなのです。

②脳ストレス(精神的ストレス)をコントロールするための機能は二つあります。  一つは、ストレスを受け流す体質をつくる機能です。  これは「セロトニン神経」を活性化することで高まります。  もう一つは、溜まってしまったストレスを一気に解消する機能です。  これは「涙」を流すことでスイッチが入ります。

③網膜から入った太陽の光が信号として達することによってセロトニン神経は興奮します。  冬になると、どうしても気分が落ち込みやすいという人や、雨や曇りが続くと気分がうつうつとしてくるという人は多いと思いますが、これは日照不足からセロトニン神経の機能が低下し、その結果、脳内のセロトニン濃度が低くなったことによって軽いうつ状態が生じているのです。

④セロトニンは朝につくられるので、朝の太陽光を浴びることが、セロトニン活性には最も効果的なのです。  (中略)  最も効果的にセロトニンを活性化させるのは、太陽の光を30分程度浴びることです。

⑤日々セロトニン神経を活性化させるためには、太陽に合わせた規則正しい生活を心がけるとともに、セロトニン神経を高めるもう一つの秘訣、「リズム運動」を行う習慣を身につけることが必要です。

⑥リズム運動というのは、「一定のリズムを刻みながら身体を動かすこと」で、たとえば、産声とともに始まる「呼吸」は人間が最初に行うリズム運動です。

⑦精神的ストレス経路は、セロトニン神経を鍛えることである程度抑えることができます。  では、身体的ストレス経路はどうすれば抑えられるのでしょう。  ここで思い出していただきたいのが、人間に備わっているもう一つの抗ストレス能力、「涙」の存在です。    

⑧同じようにストレス解消力があるといっても、涙を流したときは「スッキリ」し、笑った場合は「元気が出る」という違いが会ったのです。  実験結果から、「笑い」にもストレス解消の効果があることがわかりましたが、それは涙による効果よりは遥かに小さなものだといえます。

⑨「これはいつ見ても泣いてしまう」という泣ける素材(映画など)を一つ持っているとストレス解消の強い味方になってくれます。  (中略)  涙を流すのは朝よりも夜のほうが適していると言いましたが、同様に、月曜日よりは週末の方が効果は高いといえます。』

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