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小林正観先生『二つの幸せ論』

『幸も不幸もないんですよ』(小林正観著 マキノ出版刊)を読みました。  「終わりに――二つの幸せ論」の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①日本の社会全体を覆(おお)っている、「幸せ論」というものがあります。  どういう幸せ論かというと、足りないものを(たとえば10個)リストアップして、その足りないものを手に入れたときは幸せだと思ってよい。  しかし、手に入らないうちは、ずーっと不幸なのだという幸せ論です。

②実は、幸せ論にはもう一つの考え方、もう一つの仕組みがあるように私は思いました。  足りないものを10個挙げ連ねて、それが手に入らない間は不幸である。  この考え方も否定はしません。

③しかし、よく考えてみましょう。  足りないものを10個挙げ連ねているエネルギーを、すでにいただいている9990個のものを1個ずつずーっと挙げていく。  こちらのほうにエネルギーを転換したとします。  そうすると、すでに自分が恵まれていると思われるものが、ものすごくたくさんあることに気がつきます。

④そして、同じエネルギーを使ってものを探すにしても、手に入っていないものを探すより、手に入っている、恵まれていると思われるものを挙げていくほうがはるかに楽しくて、幸せであることに気がつきます。  こちらのほうの幸せ論も、もう一つあることに私は気づきました。  

⑤すでに手に入って恵まれているもの。  例えば、目が見えること。  これはあたりまえではありません。  世の中には、目が見えない人がたくさんいます。  目が見えることはあたりまえのことではなく、ものすごくありがたいことなのです。  ただそれに気がついていないので、目が見える人は、目が見えることに感謝をほとんどしません。  (中略)

⑥社会全体が(①の)幸せ論を教え込んだにもかかわらず、100%の人がそうなったわけではないのです。  1%の人は違う価値観で、違う(④の)幸せ論を見つけ出してしまいました。  その1%の人は、病気になったり、事故に遭(あ)ったり、災難・トラブルに巻き込まれた経験のある人たちでした。  なにもない平穏な日々の積み重ねが、どれほどありがたくて幸せであるかということに、体験的に気がついてしまったのです。

⑦すべてのことはすばらしくありがたいことなのだ、と気がついたら、そこに山ほど幸せが転がっています。  どれほど数えても数え切れないほど幸せが転がっています。  そこに膨大(ぼうだい)なる幸せと感謝の世界が広がっています。』

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