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宋文洲さん『消費者に適応する』

先週末に配信されたソフトブレーン創業者・宋文洲さんのメルマガ『論長論短』のタイトルは『嘘、消費者が企業を育てる』です。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①最近よく思うのですが、「消費者が企業を育てる」という言い方は本質を間違えているような気がします。  地元の企業が地元の消費者と同じ低いレベルから共に成長する場合、「消費者が企業を育てる」ように見えますが、これはあくまでも土着企業の論理です。

②複雑な消費層と消費パターンが混在する未知の市場(しかし、これこそ真の市場)においては、消費者が企業を育てるのではなく、企業が消費者に適応するのです。

③企業は合理化の固まりです。  1円のコストに1円以上の収入が無いとやっていけないのです。  ということは品質を消費者に決めてもらうしかありません。  1円のコストをかけた品質が消費者から0.1円の価値しかないと思われるとその企業は大損を抱える訳です。

④「1円のコストに1円以上の品質」を感じてもらえるかどうかは結局、適応能力であり、成長力ではないのです。  だから「育てられる」のではなく、適応するのです。

⑤企業と消費者が同じ場所と同じ発展段階を共有できるのはむしろ特殊なケースであり、普遍的ではないのです。  戻って日本の高度成長を考察してみると、あれは地元の企業が消費者の成長に適応(順応)するプロセスであり、育てられるプロセスではないのです。

⑥より広い市場、より複雑な市場に適応できるようにこれまでのビジネスの常識から本質を抽出してこそ、これまでの経験が無駄になりません。  そのままの適応は完敗を意味します。  顧客が企業を育てるのではなく、顧客に適応する企業が育つのです。』

何度も紹介していますが、ダーウィンが『種の起源』で言っていることは『環境変化に適応した種だけが生き残る』ということです。  企業の生き残りも一緒ですね。    

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