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外山滋比古先生『無敵は大敵』

昨日の日経新聞夕刊にお茶の水女子大名誉教授の外山滋比古先生が『無敵は大敵』というタイトルで文章を書かれていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①力を発揮するには相手があった方がよく独り相撲は問題にならない。

②かっての小学校の分教場のこどもはよく勉強するわりに学力の伸びが小さい。  途中で本校へ移ると急によくできるようになる。  せり合う友だちがあるからだ。

③社会人でも同期にライバルがいると大成することが多い。  お山の大将ではだめ。

④スポーツ選手も好敵手があった方が強くなる。  ひそかにライバルの事故を願ったりすることもないではないが、実際、敵がいなくなると、多くは自滅する。  汝(なんじ)の敵を愛せよ、である。

⑤敵は人間とは限らない。  不幸、困苦、病気などは怖るべき敵である。  それに打ち克てば強い人間になれる。  若いころ病弱だった人が、医者にかかったことのない人より長生きするのは珍しくない。

⑥カメと競走したウサギ。  カメなんか敵ではないと油断して思わぬ敗北を喫したのである。

⑦油断大敵だが、無敵だと思って油断する。  つまり、無敵は大敵である。  敵のあることはむしろありがたい。』

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