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ドラッカー『成功がもたらす失敗』

1.『企業とは何か』(P.F.ドラッカー著 ダイヤモンド社刊)を読みました。  「まえがき」から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①1943年の秋、GM(ゼネラルモーターズ)は、アウトサイダー(部外者)としてGMの経営と組織を調べてみないかといってくれた。  私はこの申し出をありがたく受け、一年半にわたって、GMの内部文書を読み、工場の現場を見、経営幹部に会った。

②本書における見解と結論はGMとその経営陣のものではない。  しかし本書がGMの本社経営陣と各事業部経営陣に負うところの大きさには計り知れないものがある。』


2.終章の「成功がもたらす失敗――エピローグ(1983年)」から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①本書(1946年刊行)は、世界中の企業、公的機関、NPO(非営利組織)に大きな影響を与えた。  しかし当のGMだけは本書を受け入れなかった。  意識して無視した。

②理由は三つあった。  いずれも、戦後のGMの成功のもととなりその後の不振のもととなったものだった。  第一が、経営政策についての考え方だった。  第二が、従業員関係についての提言だった。  第三が、大企業は公益に関わりがあるとする考え方だった。

③(第一の経営政策についての考え方について)彼らは、コメントを求めた私の手紙にも怒った。  私はただ、マネジメントというものは、20年もすれば時代に合わなくなりうるものであって、4年間に及ぶ(第二次世界大戦中の)戦時生産から(終戦後の)平時生産への復帰は、あらゆる経営政策を新たに見直す絶好の機会になると指摘しただけだった。

④「20年かけて練り上げ、手直ししてきた。  考えうる最高のものである。  何ならば(ニュートンの)重力の法則を書き変えるよう提案されてはいかがか」とまでいわれた。  意識していたかどうかは別にして、GMは物理の法則のような絶対的な原理を発見したと考えていた。  

⑤ところが私の考えは、経営政策というものは、人が考えたものであるからして唯一絶対たりえず、せいぜいのところ、正しい問いを見つけるための問題提起にすぎないというものだった。  常々いっていることだが、マネジメントは神学ではない。  臨床的な体系である。  マネジメントの値打ちは、医療と同じように、科学性によってではなく患者の回復によって判断しなければならない。』


3.ウィキペディアでGMを検索すると次のように出てきます。

『ゼネラルモーターズ(General Motors Coporation)はアメリカ合衆国ミシガン州デトロイトに本社を置く企業で、アメリカの自動車ビッグスリーの一角。  略称はGM。  2009年6月1日に連邦倒産法第11章の適用を申請し、2009年7月10日に(倒産の)手続きを終えた。』

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