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ルディー和子さん『アインシュタインよりも偉い科学者』

『売り方は類人猿が知っている』(ルディー和子著 日経プレミアシリーズ)を読みました。  『アインシュタインよりも偉い科学者とは』の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①ゆとり教育の影響で、進化論を中学や高校で勉強しなかった世代もあるようです。  それでも、200年ほど前に、チャールズ・ダーウィンという英国人が人間とサルの祖先は同じだと宣言して大騒ぎになったという話を耳にしたことはあるはずです。

②「サイエンティフィック・アメリカン」という1845年から出版されている一般向け科学雑誌があります。  この権威ある雑誌が、過去1000年で最も影響力のあった科学者として、相対性理論を唱えたアインシュタインではなく、進化論をまとめたチャールズ・ダーウィンを選んでいます。

③医者を父に持つダーウィンは、最初は自分も医者になろうとしたのですが、麻酔もない当時の手術の凄惨(せいさん)さにそれこそ(むかむかする)嫌悪感を覚え、進路半ばでギブアップしています。  その後、紆余曲折(うよきょくせつ)の末に選んだ学問で、1000年に1人の科学者に選ばれる。  本人もさぞかし驚いていることでしょう。

④1859年に出版された『種の起源』では、すべての生物は共通の祖先を持ち、その中で、環境に最もうまく適応したものが生き残り、次の世代にその遺伝的特徴が伝えられる。  そして、環境に適応できない種はその遺伝的特徴とともに排除されていくという「自然選択(自然淘汰)」の理論を発表しました。

⑤次いで、ヒトとサルは共通の祖先を持つという本『人間の由来と性に関する選択』も出版しています。

⑥進化論は、神がすべての生物を創造したというキリスト教の考え方とは相容れないもので、当時の英国国教会はこの理論を拒絶し非難しました。  が、2008年の(ダーウィン)生誕200年に際し、進化論を却下したのは「余りに過剰防衛であり、余りに感情的でありすぎた」と公式に陳謝しています。

⑦しかし、聖書を重視するプロテスタントの多いアメリカにおいては、神が人間を含めてすべての生物を創造したという教えを支持する市民がいまだ半数を占め、進化論を学校で教えることに反対して裁判沙汰にまでなっています。

⑧日本人の感覚からいくと、神がすべての生物を創ったという創造論を信じる人たちは、あまり教育を受けなかった人たちが多いと思うかもしれません。  でも、それは違います。  大学教育を受けたいわゆるインテリ層でも、毎週教会に通うような宗教心の篤(あつ)い人たちの多くは進化論を本心から信じていません。』

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