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フランクル『ユーモアへの意志』

『笑いのこころ ユーモアのセンス』(織田正吉著 岩波書店刊)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.「夜と霧」のユーモアの項より

①ヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」はウィーン生まれの精神科医が、第二次世界大戦中、ナチスによって強制収容所に送られたときの体験を医師の目で記述した記録である。

②拘束で自由を奪われ、飢え、寒さ、強制労働、監視員の暴力、飢餓浮腫、発疹チフス、処刑の恐怖にさらされながら、フランクルは気心の知れた仲間の外科医と毎日一つは笑い話を作ることにした。

③強制収容所でジョークを作ることについて、フランクルは書いている。  

④「ユーモアは自分を見失わないための魂の武器だ。  ユーモアとは、知られているように、ほんの数秒間でも周囲から距離を取り、状況にうちひしがれないために、人間という存在にそなわっているなにかなのだ。  ユーモアへの意志、ものごとをなんとか洒落のめそうという試みは、いわばまやかしだ。  だとしても、それは生きるためのまやかしだ。」

2.映像とジョークのナンセンスの項より

①夜の公園を警官がパトロールしていると、若い男が街灯の下にかがんで、きょろきょろとあたりを見回していた。  「何か探し物ですか?」  「財布を落としたんです」  「ここで落としたんですか」  「落としたのはずっと向こうなんだけど、ここのほうが明るいから」

②夜、車で通りかかると、道の真ん中に大きな石が落ちていて、その上に赤いランプが置いてあった。  通りかかったドライバーが警備員らしき男に、「そのランプは何?」と聞くと「石に注意という目印だ」  「だったら、その石をのけたほうがいいのじゃないか」  「石をのけたら、ランプの置き場所がなくなる」

③アメリカ西部のカウボーイで、何百頭もいる牛の頭数を数えるのが早い男がいる。  コツを聞くと、「牛の脚を数えて4で割る」』

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