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ダーウィン『神の慈悲』

またまたダーウィンです(笑)。  8月21日の朝日新聞夕刊の『はみ出し歴史ファイル』のタイトルは『ダーウィン  愛する娘の死が発端?  進化論』でした。  歴史研究家の渡辺修司先生が書かれています。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①「自然淘汰」「分岐の原理」に基づく進化論を発表した英国の博物・生物学者チャールズ・ダーウィン(1809~82)。  旧約聖書の『創世記を歴史的事実としてとらえる人間観に大きな衝撃を与え「神を殺した人間」と評された。

②ビーグル号に乗り、研究した成果を基礎にマルサスの『人口論』などに影響を受けつつ、ラン、食虫植物、ミミズなど多岐にわたる分野で実証的研究を続け、進化論をまとめた。

③研究途上でもあり、社会的影響の大きさも考慮して、1859年発行の『種の起源』では人類の進化にはほとんど言及していない。  詳述は1871年発行の『人類の起源と性淘汰』まで待たねばならなかった。

④父は医師、母は陶磁器で有名なウェッジウッド家の出。  生涯、定職につく必要がない裕福な家庭だったが、平穏な日々ばかりではなかった。

⑤10人の子のうち3人に先立たれ、ことに秘蔵っ子といえる長女アンが10歳で突然発病し亡くなったのは大きな衝撃だった。  彼自身も病気がちで、絶えず頭痛、めまい、嘔吐(おうと)、不眠などに悩まされた。

⑥愛する子供の突然の死、変わらぬ体調不良に、ダーウィンは神の慈悲など存在しないことを確信し、自然の気まぐれ、換言すれば自分が構想していた「自然淘汰」の原理を実感したかもしれない。

⑦進化についての独自の着想に彼自身の性格と家族との絆(きずな)が関係していると考えるのはうがちすぎだろうか。』

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