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チェ・ゲバラのTシャツ

作家の森絵都さんが日経新聞水曜日の夕刊で2週にわたりキューバ・ツアーの話しを書かれています。  9月1日は「キューバ紀行」、8日は「チェ・ゲバラのTシャツ」というタイトルです。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①8日間ほど夏休みを取り、夫とキューバ・ツアーに参加した。  その名も〈キューバ世界遺産四都市大周遊〉。  

②実は去年の夏も私たちはキューバを旅しているのだが、訪ねた先は首都ハバナとリゾート地のバラデロのみ。  今年はもっとキューバの奥部へ踏み込もうとなったわけだ。

③今回のキューバ・ツアーには全22名が参加し、そのうちの約4分の1は連れのいない単身組だった。  年齢層は思ったよりも高く、60代や70代の姿もあった。

④(中略)  もう一つ、ツアー参加者の連帯を深めるのに一役買っていたのが、何を隠そうチェ・ゲバラのTシャツだった、と私は思っている。  というのも、ツアーが後半に差しかかるにつれて、参加者内における「ゲバラのTシャツを着ている率」が飛躍的に伸びていったのだ。  

⑤なにせキューバ国内、空港からトイレ休憩で立ち寄る売店に至るまで、どこにでもゲバラのTシャツだけはある。  それを買って身につけ、胸にゲバラを抱いている人たちが、不思議と眩(まぶ)しく思えてくるのである。

⑥最初は抵抗があった私も徐々に傾き、「ちょっと着てみようかな」 「着なきゃ旅が終わらない」とまで思いはじめた。  残念ながらサイズの合う一枚が見つからないまま時間切れとなったのだが、その点、肝の据わったキューバ旅行者になりそこねた無念が残っている。』

うんちくを1つ。  よく目にするチェ・ゲバラのTシャツは、キューバの写真家アルベルト・コルダが1960年3月5日に撮影したゲバラの肖像写真をプリントしたものです。  ハバナ港内停泊中のフランス船『ラ・クーブル』号爆発事件犠牲者追悼の葬儀の場で撮影されました。

私がキューバに行ったのは2006年10月ですから、もう4年も経つんですね。  森さんの文章を読んで懐かしさがこみ上げてきました。

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