PREV | PAGE-SELECT | NEXT

池上彰さん『謝ること』

『伝える力』(池上彰著 PHPビジネス新書)を読みました。  『謝ることは危機管理になる』の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①サッカーのワールドカップのことを書いていて、フィギュアスケートの選手だった渡部絵美さんのことを思い出しました。  渡部さんは、冬季オリンピックでメダルを期待されながら、転倒してしまいメダルを取れなかったことがありました。  そのとき彼女は、終わった後にひと言「ごめんなさい」と言ったのです。

②見ている人は「期待していたのに、メダル、取れなかったじゃないか」と思っている。  多くの人が残念に思うと同時に、なんとなくカリカリしていました。  もちろんそんなことは、渡部さんの知ったことではありません。  理屈で考えたら、彼女が謝る必要など何一つない。  渡部さんは一生懸命やったけれど、結果としてうまくいかなかった。  ただ、それだけのことです。

③でも、そこでひと言謝ったことで、日本中の雰囲気が変わったことも事実です。  「がんばったのだから、そんな謝るようなことじゃないよ」 「よくやったじゃないか」といった好意的な雰囲気が、メディアも含めて、一瞬のうちに多数派になったのです。  「彼女が謝らなければならないほど、我々日本人は彼女に過大な期待を抱いて、プレッシャーをかけていたんだなあ」と、こちらが反省してしまうほどでした。

④ひと言「ごめんなさい」と言ったことで、いらぬ批判を受けることを回避できたことになります。  もし彼女が謝ることなく、「こうこうこういう理由で、十分なパフォーマンスができませんでした」などと冷静に分析していたら、多くの日本人は聞き苦しい言い訳だと受け止めたかも知れません。

⑤ひと言謝られることで、なんとなく納得し、なんとなく許してしまう。  非常に日本的といえば日本的ですが、これが多くの日本人の感性です。  こうして見てみると、〝謝罪〟は危機管理になることがおわかりでしょう。  

⑥悪いこと、たとえば法令に違反したときなどはもちろん、悪いことをしたわけではないけれど、周囲の期待に応えられなかったときにも、謝ることで、反感を買ったり、問題が大きくなったりすることを未然に防げることが多いからです。』

余談ですが、昭和57年に生まれた娘の名前は渡部絵美さんにならって付けました。  今年、結婚して渡邊絵美になりました。  そして、婿さんの妹さんの名前も渡邊絵美です。  ビックリしました(笑)。

来月、ハワイで親族だけの結婚式を挙げます。  楽しみだな~。  たけちゃん、えみちゃん、おめでとう!  すみません、身内ネタで。

三連休ですね。  よい週末を。  

TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT